玄関の前でバッグやポケットから鍵を探したり、外出してから「ちゃんと鍵を閉めたかな」と気になったりした経験はありませんか。
スマートロックを玄関に取り付ければ、スマホや指紋、暗証番号などを使って解錠できるようになり、製品によってはドアを閉めたあとの自動施錠や、外出先から施錠状態を確認することもできます。
ただし、スマートロックは機能が多い製品を選べばよいわけではありません。
まず確認したいのは、自宅のサムターンに取り付けられるかどうかです。そのうえで、スマホ・指紋・暗証番号などの解錠方法、電池切れへの備え、遠隔操作やスマートホーム連携に必要な機器まで比較すると、自分に合ったモデルを選びやすくなります。
また、SwitchBotやSESAME、Aqara、SADIOTなど、メーカーによって得意な機能や価格帯にも違いがあります。日本メーカーを重視したい人もいれば、Apple WatchやiPhoneとの連携を優先したい人、できるだけ費用を抑えたい人もいるでしょう。
この記事では、2026年時点で購入候補にしやすいスマートロック5商品を選び、取り付けやすさ、解錠方法、オートロック、電池切れへの備え、スマートホーム連携、費用と導入しやすさの6項目から比較します。
総合順位だけではなく、「どんな人にどの商品が向いているのか」もあわせて紹介するので、自宅や使い方に合ったスマートロックを探す際の参考にしてください。
スマートロックの選び方|購入前に確認したい3つのポイント
① まず自宅の鍵に取り付けられるか確認する
スマートロックを選ぶときは、価格や機能を見る前に「自宅の鍵に取り付けられるか」を確認しましょう。
後付け型のスマートロックは、室内側にあるサムターンと呼ばれるつまみに本体を取り付けて使用する製品が中心です。しかし、サムターンの形状や大きさ、ドア面からの高さ、周囲のスペースによっては、そのまま取り付けられないことがあります。
特に確認したいのは、サムターンの形状と厚み、ドア枠までの距離、本体を貼り付けるためのスペースです。上下に2つの鍵が付いた玄関では、2台のスマートロックが必要になる場合もあります。また、特殊な形状のサムターンでは、メーカーが用意する専用アダプターが必要になることがあります。
SESAMEシリーズのように特殊な鍵向けのアダプターを用意しているメーカーもあれば、製品ごとに対応できる寸法や形状を細かく指定しているメーカーもあります。そのため、「工事不要」「両面テープで取り付け」と書かれているだけで判断するのではなく、購入前にメーカー公式サイトの対応表や取り付け条件を確認することが大切です。
賃貸住宅の場合も、後付け型ならドアそのものを交換せずに設置できる製品が候補になります。ただし、粘着テープの跡や管理規約なども考えられるため、原状回復の条件もあわせて確認しておきましょう。
自宅への取り付け可否が確認できてから、解錠方法や便利機能を比較するのがおすすめです。

② 家族に合った解錠方法を選ぶ
スマートロックは、製品や組み合わせる周辺機器によって解錠方法が大きく異なります。代表的なのはスマホアプリですが、ほかにも指紋認証、暗証番号、ICカード、Apple Watch、Appleホームキー、ハンズフリー解錠などがあります。
一人暮らしで普段からスマホを持ち歩く人なら、スマホアプリを中心としたシンプルな構成でも使いやすいでしょう。一方、子どもや高齢の家族がいる家庭では、スマホを持っていない人でも使える指紋認証や暗証番号、ICカードに対応した製品のほうが便利です。
iPhoneやApple Watchを普段から使っている人なら、Appleホームキーに対応したAqara スマートロック J200も有力な候補になります。対応する構成であれば、iPhoneやApple Watchをかざして玄関を解錠できます。買い物帰りなど、できるだけ何も操作せず玄関を開けたい場合は、ハンズフリー解錠や顔認証などに対応する製品も候補です。
ただし注意したいのは、商品ページに掲載されているすべての解錠方法が「スマートロック本体だけで使える」とは限らないことです。たとえば、指紋認証や暗証番号、顔認証を利用するために別売りのキーパッドや認証デバイスが必要な製品があります。
スマートロックを比較するときは、解錠方法の数だけを見るのではなく、「自分が使いたい方法に何が必要なのか」まで確認しましょう。

③ 電池切れ対策・遠隔操作・追加費用まで確認する
スマートロックを安心して使うためには、電池の持ちだけでなく、電池切れへの備えも確認しておきたいポイントです。
製品によって電源方式は異なり、乾電池を交換するタイプ、充電池を使用するタイプ、メインバッテリーと予備電池を組み合わせたタイプなどがあります。
メーカーが公表する電池寿命も参考になりますが、実際の使用期間は解錠回数や通信頻度、使用環境などによって変わります。そのため、「○カ月使える」という数字だけではなく、電池残量をアプリで確認できるか、残量が少なくなったときに通知されるか、予備電源が用意されているかまで確認すると安心です。
また、外出先から玄関の状態を確認したり、遠隔で施錠・解錠したりしたい場合は、Wi-Fi接続用のハブが必要になる製品があります。MatterやApple Home、Amazon Alexa、Google Homeなどのスマートホーム連携についても、本体だけで対応する製品と、別売りハブを追加することで対応する製品があります。
そのため、本体価格だけを比較すると、実際に必要な費用が分かりにくくなることがあります。たとえば、本体は安くても「指紋認証+外出先からの操作」を実現するために、キーパッドとハブを追加購入する必要があれば、最終的な導入費用は上がります。
スマートロックを選ぶときは、本体価格だけではなく、自分が使いたい機能をそろえたときに必要となる機器と費用まで確認しましょう。

スマートロックおすすめ5商品の比較表
スマートロックおすすめ5商品 ランキング
SwitchBot|スイッチボット
SwitchBot|ロックUltra
| 発売年月 | 2025年5月 |
| 本体サイズ | 122×62.6×66.8mm |
| 本体重量 | 377g |
| 取り付け方式 | 室内側サムターンへの後付け・粘着固定 |
| 対応する鍵 | 幅広いサムターンに対応。特殊形状はアタッチメント対応の場合あり |
| 主な解錠方法 | スマホ、Apple Watch、NFCタグ、クイックキーなど。※ |
| オートロック | 対応。マグネットセンサーでドアの開閉を検知 |
| 遠隔操作 | 対応。ハブ製品が必要 |
| スマートホーム連携 | 対応するSwitchBotハブとの組み合わせで利用可能 |
| 電源 | 18350リチウムイオン電池+CR123A予備電池 |
| バッテリー容量 | 4200mAh/15.54Wh |
| 電池切れ対策 | 予備電池、残量通知、微電流による緊急解錠機能 |
電池切れへの備えまで充実。機能のバランスで選びやすいスマートロック
SwitchBot ロックUltraは、取り付け対応力、解錠方法の拡張性、オートロック、電池切れへの備えまで総合的にそろっており、「特定の機能だけではなく、毎日使うスマートロックとしてバランスよく選びたい人」に向いています。
今回1位とした大きな理由は、スマートロックで不安になりやすい電源まわりへの備えが充実していることです。4200mAhのメインバッテリーに加えてCR123Aの予備電池を搭載し、メインバッテリーを充電している間でも予備電池で動作できます。さらに、メーカーは電池残量が不足した場合に利用する微電流解錠機能も用意しています。アプリ通知や本体の表示から電池残量の低下を確認できるため、電池切れを事前に把握しやすいのもメリットです。
取り付け面も強みです。室内側のサムターンに後付けするタイプで、メーカーは幅広い鍵への対応を案内しています。一般的な形状だけでなく、特殊なサムターンでは3Dプリンター部品によるアタッチメント対応を相談できる場合があります。ただし、すべての玄関に無条件で取り付けられるわけではありません。メーカー公式でも購入前にサムターンとドア枠の距離などを確認するよう案内しているため、適合確認は必須です。
日常の使いやすさでは、マグネットセンサーを使ったオートロックがポイントです。一定時間が経過したら施錠するだけではなく、ドアの開閉状態を検知して施錠する仕組みなので、玄関を閉めたあとに自動施錠させたい家庭と相性があります。夜間は動作音を抑えるナイトモードも用意されています。
解錠方法は、本体だけでもスマホやApple Watch、NFCタグなどを利用できますが、ロックUltraの魅力を最大限使うには周辺機器との組み合わせが前提になります。指紋認証や暗証番号を使いたい場合は対応するキーパッド、顔認証を使いたい場合は顔認証パッドなどが必要です。家族全員がスマホを持っていない場合でも解錠方法を増やせる一方、追加機器をそろえるほど導入費用は高くなります。
また、外出先から施錠状態を確認したり、遠隔操作や通知を利用したりする場合は、対応するSwitchBotハブが必要です。本体だけですべて完結する製品ではない点は理解しておきたいところです。
そのため、ロックUltraが特に向いているのは、電池切れへの不安を減らしたい人、家族それぞれに合った解錠方法を追加したい人、すでにSwitchBot製品を使っている人です。一方、「スマホで開け閉めできれば十分」「できるだけ初期費用を抑えたい」という人なら、下位のSwitchBot ロックLiteやSESAME 6 Proのほうが選びやすい場合があります。
総合1位ではありますが、価格の安さだけを優先する製品ではありません。電源の冗長性、取り付け対応力、オートロック、周辺機器による拡張性までまとめて重視する人にとって、候補にしやすいスマートロックです。
おすすめポイント
- メインバッテリーとCR123A予備電池を組み合わせた電源構成
- 電池残量通知や緊急解錠など、電池切れへの備えが充実
- マグネットセンサーでドアの開閉を検知してオートロック
- 指紋・暗証番号・顔認証などへ周辺機器で拡張できる
- 特殊なサムターンでもアタッチメント対応を相談できる場合がある
もう一歩
- 指紋認証や顔認証は本体だけでは利用できず、別売機器が必要
- 遠隔操作や一部の通知機能には対応するハブが必要
- 周辺機器までそろえると導入費用が上がりやすい
- 本体重量は377gあり、設置面やサムターン周辺の確認が必要
- 幅広い鍵に対応するが、購入前の適合確認は省略できない
Aqara|アカラ
Aqara|スマートロック J200 スタンダードセット
| 発売年月 | 2026年6月 |
| モデル | RL-D01D/RL-D01E |
| ロック本体サイズ | 58×72.9×120mm |
| キーパッドサイズ | 42.7×33×146mm |
| 無線規格 | ロック本体:Thread・Bluetooth/キーパッド:NFC・Bluetooth |
| 主な解錠方法 | スマホ、Appleホームキー、指紋、暗証番号、NFC・対応ICカードなど※ |
| オートロック | 対応。ジャイロセンサーでドアの開閉を検知 |
| ロック本体の電源 | 内蔵リチウムイオン充電式電池(7.4V) |
| 公称バッテリー持続期間 | 約10カ月(1日8回開閉した場合) |
| 充電方式 | USB Type-C 5V/2A |
| キーパッド電源 | 単4形電池×4 |
| 動作温度 | ロック本体:-18~55℃ |
iPhoneやApple Watchを玄関の鍵に。AppleホームキーとMatterに強い新世代モデル
Aqara スマートロック J200 スタンダードセットは、iPhoneやApple Watchを普段から使っている人や、Apple Home・Matterを中心にスマートホーム環境を整えたい人に特に向いているスマートロックです。
今回2位とした大きな理由は、解錠方法とスマートホーム連携の充実度です。スタンダードセットにはキーパッドが含まれ、スマホだけでなく、指紋認証、暗証番号、NFC・対応ICカードなど複数の方法から解錠できます。家族全員がスマホを持っていなくても、それぞれに合った方法を選びやすい構成です。
さらに特徴的なのがAppleホームキーへの対応です。対応するiPhoneやApple Watchを玄関の鍵として利用できるため、Apple製品を日常的に使っている人なら、スマホアプリを開いて操作する手間を減らせます。
ただし、Appleホームキーを使うための条件は確認しておきましょう。対応するiPhone・Apple Watchだけでなく、Thread対応のAppleホームハブが必要です。「J200を買えば、どのAppleユーザーでもすぐホームキーを使える」というわけではありません。
スマートホームとの連携では、ロック本体がThreadとBluetoothに対応しています。Matterを活用してApple Homeをはじめとしたスマートホーム環境へ組み込みやすい点は、今回比較する5商品のなかでも大きな強みです。現在だけでなく、今後自宅のスマートホーム機器を増やしていきたい人にも検討しやすいでしょう。
取り付けについても、日本の玄関を意識した細かな適合条件がメーカーから公開されています。サムターンの厚みは2~22mm、サムターン先端からドア面までの高さは14~67mmなど、確認する寸法が具体的に示されています。一部の特殊なサムターンでは、専用3Dプリントアタッチメントのデータが用意される場合もあります。
一方で、「幅広い鍵に取り付けられるから確認不要」という製品ではありません。菱形やしずく型、円筒錠など取り付けできない形状が明示されているほか、ドア枠との干渉やサムターンの回転角度にも条件があります。購入前に公式の取り付け可否チェックを行うことが重要です。
電源は、ロック本体に内蔵リチウムイオン充電池を採用しています。メーカー公称では1日8回の開閉で約10カ月使用でき、USB Type-Cで充電できます。使い捨て電池を定期的に購入する必要がないのはメリットです。電池残量が低下すると光と音声で知らせる機能もあります。
AppleホームキーやMatter over Thread、指紋・暗証番号・NFCなどを重視するなら、魅力的に感じる人もいるでしょう。特にApple製品を中心に生活している人にとっては、総合1位のロックUltraよりJ200を優先する理由があります。
「誰にでも2番目におすすめ」という意味での2位ではありません。Apple連携やスマートホーム環境とのつながりを重視する人なら、今回の5商品のなかでも最初に検討したいモデルです。
おすすめポイント
- Appleホームキーに対応し、iPhoneやApple Watchを鍵として使える
- 指紋・暗証番号・NFCなど、家族で使いやすい解錠方法が充実
- Matter・Thread対応でスマートホームへ組み込みやすい
- 内蔵充電池をUSB Type-Cで充電でき、使い捨て電池の交換を減らせる
- 公式の取り付け可否チェックが詳しく、特殊形状向けの対応策も用意されている場合がある
もう一歩
- Appleホームキーの利用には対応するAppleホームハブなどの条件がある
- 指紋・暗証番号・NFCを使うならキーパッド付き構成を選ぶ必要がある
- 内蔵充電池が中心で、SwitchBot ロックUltraのような独立した予備電池構成ではない
- 取り付けできないサムターン形状もあり、購入前の寸法確認が必要
- Apple製品との連携を重視しない人には強みを活かしきれない場合がある
CANDY HOUSE|キャンディハウス
CANDY HOUSE|SESAME 6 Pro
| 発売年月 | 2026年現行モデル |
| 本体サイズ | 105.9×45.0×46.5/56.5mm |
| 本体重量 | 186g(電池込み) |
| 対応する鍵 | メーカー公称99% |
| モーター | ブラシレスモーター |
| 主な解錠方法 | スマホ、Apple Watch、NFCタグなど。※ |
| 電源 | 3.7V充電式電池/3.0V CR123A一次電池 |
| 公称電池寿命 | 500日以上 |
| 耐久性 | 100万回以上の開閉 |
| 遠隔操作 | 対応。Hub3が必要 |
| スマートホーム連携 | Hub3経由でMatter、Apple Home、Google Home、Amazon Alexaに対応 |
| 連携機器 | SESAMEタッチ、フェイス、リモート、オープンセンサー2、Hub3など |
取り付け対応力と価格のバランスが魅力。必要な機能をあとから足せるスマートロック
CANDY HOUSE SESAME 6 Proは、スマートロック本体の費用を抑えながら、取り付け対応力や機能の拡張性も重視したい人に向いています。
今回3位とした大きな理由は、取り付け対応力と導入しやすさです。メーカーは99%の鍵への対応を掲げており、一般的なサムターンだけでなく、そのままでは取り付けにくい特殊な形状についても、専用アダプターで対応できる場合があります。スマートロックは高機能でも自宅の鍵に取り付けられなければ使えないため、対応範囲の広さは大きな評価ポイントです。
本体は105.9×45.0mmで、重量は電池込み186g。SESAME 5 Proと同じ幅45mmのスリムな本体を採用しています。メーカーはSESAME 5より使用できる範囲が広いと案内しており、ドア枠周辺のスペースが限られている玄関でも候補にしやすいモデルです。
電源は、3.0VのCR123A一次電池だけでなく、3.7Vの充電式電池にも対応しています。使い捨て電池を交換して使う方法と、対応する充電池を繰り返し使う方法から選べるのはSESAME 6 Proの特徴です。メーカー公称の電池寿命は500日以上とされていますが、実際の使用期間は開閉回数や通信環境などによって変わります。
耐久性も前世代から強化されています。ブラシの摩耗がないブラシレスモーターを採用し、メーカーは100万回以上の開閉耐久性を案内しています。家庭用として耐久回数そのものを使い切るケースは多くないと考えられますが、毎日繰り返し動作するスマートロックでは、モーター構造を重視する人にとって安心材料のひとつになります。
解錠方法はスマホやApple Watch、NFCタグなどに対応します。さらにSESAMEタッチ2などを追加すれば、指紋認証、暗証番号、ICカードといった方法へ広げられます。SESAMEフェイスシリーズと組み合わせれば、顔認証などにも対応可能です。
ただし、ここはSESAME 6 Proを選ぶ際に理解しておきたいポイントです。指紋認証や暗証番号、顔認証が本体に内蔵されているわけではありません。使いたい解錠方法によって別売り機器を追加する必要があります。本体価格だけを見ると非常に導入しやすい一方、必要な周辺機器を増やせば総額も上がります。
遠隔操作についても同様で、外出先からSESAMEを操作するにはHub3が必要です。Hub3を追加するとMatterにも対応し、Apple Home、Google Home、Amazon Alexaなどとの連携が可能になります。本体だけで遠隔操作やMatter連携まで完結するわけではない点には注意しましょう。
一方、必要な機能だけをあとから追加できる仕組みはメリットでもあります。最初はスマホ中心のシンプルな構成で導入し、家族の使い方に合わせて指紋認証や遠隔操作を追加する、といった使い方ができます。
できるだけ初期費用を抑えたい人、自宅のサムターンが特殊で適合性を重視したい人、あとから必要な機能を追加したい人には、SESAME 6 Proが有力な候補になります。
おすすめポイント
- メーカー公称99%の鍵に対応し、特殊なサムターンも相談しやすい
- スマートロック本体の導入費用を抑えやすい
- CR123A一次電池と3.7V充電式電池の両方に対応
- ブラシレスモーターを採用し、100万回以上の開閉耐久性を公表
- 指紋・暗証番号・顔認証・Matterなどを必要に応じて追加できる
もう一歩
- 指紋認証や暗証番号は本体だけでは利用できず、別売り機器が必要
- 遠隔操作にはHub3を追加する必要がある
- MatterやApple Homeなどの連携もHub3が前提
- 必要な周辺機器を増やすと本体価格だけでは総額を判断できない
- 99%対応はメーカー公称値のため、自宅の鍵への適合確認は購入前に必要
Minebea Showa Co., Ltd.|ミネベアショウワ株式会社
Minebea Showa Co., Ltd.|SADIOT LOCK2
| 発売年月 | 2022年11月 |
| 型式 | MHP-SLS21 |
| 本体サイズ | 約123.6×61×70.1mm |
| 本体重量 | 約165g(本体のみ) |
| 通信方式 | Bluetooth 5.1 |
| 主な解錠方法 | スマホ、ハンズフリー、Apple Watch、NFCタグ、SADIOT LOCK Keyなど |
| 電源 | CR123Aリチウム電池×2 |
| 公称駆動期間 | 約6カ月(1日10回の施解錠を想定) |
| オートロック | 対応。マグネットによるドア開閉検知 |
| 遠隔操作 | 対応。SADIOT LOCK Hubが必要 |
| スマートホーム連携 | Amazon Alexa対応 |
| 1ドア2ロック | 対応 |
ハンズフリー解錠と日本メーカーを重視する人に。基本機能を堅実にまとめたスマートロック
SADIOT LOCK2は、日本メーカーが展開するスマートロックを選びたい人や、スマホを操作せずに玄関を開けられるハンズフリー解錠を重視する人に向いています。
SADIOT LOCKを展開するミネベアショウワは、ドアロックやセキュリティシステムを扱うメーカーです。SADIOT LOCK2は2022年11月発売と今回比較する商品のなかでは新しいモデルではありませんが、2026年時点でも公式サイトで販売が続いており、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングへの購入導線も確認できます。
特徴のひとつがハンズフリー解錠です。スマートフォンを持って自宅に近づくと、GPSとBluetoothを利用して解錠する仕組みで、買い物袋や荷物で両手がふさがっている場面でも鍵やスマホを取り出す手間を減らせます。解錠距離やタイムアウト時間を複数段階から調整できるため、住環境に合わせて設定しやすいのもポイントです。
オートロックはマグネットによるドア開閉検知に対応しています。ドアが閉まったことを検知して施錠できるため、単純なタイマー式よりも日常の動きに合わせやすい仕組みです。施解錠履歴の確認や合鍵のシェアにも対応しており、家族で使うスマートロックとして必要な基本機能は押さえています。
解錠方法は、スマートフォンのほかApple Watch、NFCタグ、別売りのSADIOT LOCK Keyなどに対応します。特にSADIOT LOCK Keyは、普段スマートフォンを持ち歩かない家族にも使いやすい選択肢です。また、1つの玄関ドアに2つの鍵がある「1ドア2ロック」にも対応しています。
一方、今回上位にしたSwitchBot ロックUltra、Aqara J200、SESAME 6 Proと比べると、解錠方法の拡張性では差があります。指紋認証や暗証番号、顔認証などを積極的に使いたい人には、ほかの3商品が選びやすいでしょう。
スマートホーム連携についても、Amazon Alexaには対応していますが、MatterやApple Homeを中心とした連携の幅では上位モデルに及びません。外出先からの操作やリアルタイムでの状態確認には別売りのSADIOT LOCK Hubが必要です。
電源はCR123Aリチウム電池2本。メーカー公称では1日10回の施解錠を想定して約6カ月動作します。充電式ではないため定期的な電池交換は必要ですが、専用の充電池を管理する必要がなく、市販電池を交換して使える分かりやすさがあります。
取り付けは両面テープを使った後付け方式です。サムターンホルダーはS・M・Lの3種類、スペーサーも複数付属しており、設置位置を調整できます。公式サイトには取り付け可否のセルフ診断も用意されています。ただし、正方形・丸形・楕円形・しずく型など一部の特殊なサムターンには対応しておらず、90度を超えて回転するサムターンなどにも条件があります。
そのため、今回4位としたのは性能が大きく不足しているからではありません。ハンズフリー解錠、日本メーカー、Apple Watchや専用Keyへの対応といった特徴は明確ですが、指紋認証やMatterなどを含む機能の広がりでは、より新しい上位3商品が優勢と判断しました。
日本メーカーを重視したい人や、複雑なスマートホーム連携よりも、ハンズフリー解錠・オートロック・合鍵共有といった日常的な機能を重視する人には、現在でも検討する価値のあるモデルです。
おすすめポイント
- スマホを取り出さずに使えるハンズフリー解錠に対応
- マグネットでドアの開閉を検知するオートロックを搭載
- Apple Watchや専用のSADIOT LOCK Keyでも操作できる
- 1ドア2ロックや合鍵シェアに対応している
- 日本のドアロック・セキュリティメーカーが展開している
もう一歩
- 指紋認証や暗証番号には標準対応していない
- MatterやApple Homeなど、最新のスマートホーム連携は上位商品より限定的
- 遠隔操作やリアルタイム確認には別売りのHubが必要
- 公称駆動期間は約6カ月で、定期的なCR123A電池の交換が必要
- 対応できないサムターン形状があるため購入前のセルフ診断が必要
SwitchBot|スイッチボット
SwitchBot|ロック W1601700
| 発売年月 | 2022年1月 |
| 型番 | W1601700 |
| 本体サイズ | 111.6×59×73.2mm |
| 本体重量 | 253g(電池含む) |
| 通信方式 | Bluetooth 5.0 |
| 主な解錠方法 | スマホ、SwitchBotタグ、Apple Watch |
| 電源 | CR123Aリチウム電池×2 |
| 公称電池寿命 | 最大180日 |
| オートロック | 対応 |
| 遠隔操作 | 対応。SwitchBotハブ製品が必要 |
| スマートホーム連携 | Alexa、Google Home、Siri、IFTTTなど(ハブ製品が必要) |
| 使用環境 | 屋内のみ/-10~45℃ |
今も購入できる定番モデル。基本機能を手頃にそろえたい人向け
SwitchBot ロック W1601700は、スマートロックの基本機能を手頃な価格帯で使いたい人や、すでにSwitchBot製品を使っている人に向いているモデルです。
2022年発売の製品で、今回比較する5商品のなかでは設計の古いモデルにあたります。
本体は111.6×59×73.2mm、重量253g。室内側のサムターンに両面テープで取り付ける後付け方式で、工事をせずにスマートロックを導入できます。S・M・Lの3種類のサムターンアダプターが付属し、土台部分も調整できるため、さまざまな玄関ドアに合わせやすい構造です。
ただし、すべてのサムターンに取り付けられるわけではありません。メーカー公式では購入前に対応するサムターン形状や取り付けスペースを確認するよう案内しており、台座からつまみまでの高さや厚みなどにも条件があります。古いモデルだからこそ、現行のロックUltraなどと同じ感覚で「ほとんどの鍵に付く」と考えず、公式の適合情報を確認してから購入することが重要です。
解錠方法は、スマートフォンのSwitchBotアプリ、SwitchBotタグ、Apple Watchなどに対応しています。別売りの指紋認証パッドを組み合わせれば、指紋や暗証番号、NFCカードなどを使った解錠にも広げられます。
そのため、本体単体では比較的シンプルですが、必要に応じて解錠方法を追加できる点は現在でもメリットです。家族のなかにスマホを持たない人がいる場合は、指紋認証パッドなどを追加することで使いやすくできます。
オートロックにも対応しています。指定した時間が経過すると自動的に施錠する設定ができるため、玄関の鍵を閉め忘れやすい人には便利です。
電源はCR123Aリチウム電池2本で、メーカー公称の電池寿命は最大180日。1日10回程度の施解錠を行う条件をもとにした数値です。電池残量が低下すると本体の表示や警告音で知らせますが、ロックUltraのようにメインバッテリーと予備電池を組み合わせた構成ではありません。
遠隔操作や音声操作についても、SwitchBotハブ製品の追加が必要です。ハブを組み合わせることで、外出先からの施解錠やAlexa、Google Homeなどとの連携が可能になります。
そのため、本体価格だけを見ると導入しやすいものの、指紋認証や遠隔操作まで使いたい場合は別売り機器の費用も考えておく必要があります。
最新機能を重視する人には上位モデルのほうが向いていますが、スマホやApple Watchで鍵を操作できれば十分という人や、Amazon.co.jpなどで購入しやすい定番モデルを選びたい人には、今でも検討できる選択肢です。
おすすめポイント
- スマホ・SwitchBotタグ・Apple Watchで施解錠できる
- 工事不要の後付け式で、3種類のサムターンアダプターが付属
- 別売りの指紋認証パッドで指紋・暗証番号などへ拡張できる
- SwitchBotハブを追加すれば遠隔操作や音声操作にも対応
- 2022年発売の定番モデルで、現在も販売が確認できる
もう一歩
- 2022年発売で、今回比較する商品のなかでは設計が古い
- 指紋認証や暗証番号は本体だけでは利用できない
- 遠隔操作や音声操作には別売りのSwitchBotハブが必要
- 公称電池寿命は最大180日で、定期的なCR123A電池交換が必要
- ロックUltraのような独立した予備電池や新しい電源対策は備えていない
スマートロックは取り付け可否・解錠方法・追加費用まで確認して選ぼう
スマートロックは、単純に機能が多い商品や価格が高い商品を選べばよいわけではありません。
まず確認したいのは、自宅のサムターンに取り付けられるかどうかです。そのうえで、スマホ・指紋・暗証番号・Apple Watchなど、家族に合った解錠方法を選び、電池切れへの備えや遠隔操作、追加機器の有無まで確認すると比較しやすくなります。
今回比較した5商品も、それぞれ強みが異なります。電池対策や拡張性に強いモデル、AppleホームキーやMatterとの連携を重視したモデル、価格を抑えながら機能を追加しやすいモデル、日本メーカーが展開するモデルなど、向いている人は同じではありません。
そのため、ランキングの順位だけで決めるのではなく、「自宅に取り付けられるか」「どの方法で解錠したいか」「追加機器まで含めて予算に合うか」の3点を中心に確認するのがおすすめです。
特に、指紋認証や暗証番号、遠隔操作、スマートホーム連携は、本体だけでは利用できず、別売りのキーパッドやハブが必要になる商品があります。購入前に必要な周辺機器まで確認しておくと、想定より費用が増えるのを避けやすくなります。
また、スマートロックは電池で動作する製品が多いため、公称の電池寿命だけでなく、残量通知や予備電源、電池交換・充電の方法も確認しておきたいポイントです。
今回の比較を参考にしながら、自宅の鍵の形状と普段の使い方に合うスマートロックを選んでください。









































