ロボット掃除機は、床のゴミを吸うだけの家電から、掃除後の手間まで減らしてくれる家電へと進化しています。
最近では、水拭きはもちろん、ゴミの自動収集、モップの自動洗浄・乾燥、障害物の回避まで任せられるモデルが増えました。毎日の掃除をできるだけ任せたい人にとって、便利な機能が充実しています。
しかし、いざ選ぼうとすると、
「吸引力が高いモデルを選べばいい?」「水拭き性能にはどんな違いがある?」「床に物があってもちゃんと避けられる?」「全自動ドックはどこまで手間を減らせる?」「高価格なモデルほど自分の家にも合っている?」
など、気になることも多いと思います。特に現在のロボット掃除機は、最大吸引力だけでは性能差を判断しにくくなっています。
ゴミを取り込むブラシの構造や毛絡み対策、家具やコードなどを認識する障害物回避、水拭きの方式、モップの洗浄方法なども、実際の使いやすさを左右する重要なポイントです。
また、高性能なモデルほど必ず使いやすいとは限りません。本体やステーションの大きさ、家具下へ入り込める高さ、消耗品の入手しやすさなど、自宅で使い続けることを考えて確認しておきたい部分もあります。
今回のランキングでは単純なスペックの高さだけではなく、一般家庭で毎日使うことを想定し、掃除をどこまで安心して任せられるかを重視しました。
各商品の特徴や注意点に加えて、ロボット掃除機を選ぶときに確認しておきたいポイントも詳しく解説します。自宅に必要な機能を整理しながら、使い方に合った1台を見つけていきましょう。
ロボット掃除機を選ぶ5つのポイント
ロボット掃除機は、吸引力の数字や価格だけでは使いやすさを判断できません。
毎日の掃除をどこまで任せられるかを考えるなら、「清掃力」「回避力」「メンテナンス」「設置性」「信頼性」の5つを確認するのがおすすめです。この記事のランキングでも、この5項目を共通の基準として各モデルを比較しています。

1.清掃力|吸引力だけでなくブラシと水拭きもチェック
吸引力を表すPaは比較材料のひとつですが、数字が大きいだけで実際の清掃力が決まるわけではありません。
メインブラシやサイドブラシの構造、毛絡み対策、壁際への対応なども確認しましょう。フローリングの水拭きを重視するなら、回転式・ローラー式などのモップ方式や、汚れたモップを洗いながら掃除できるかも重要です。
2.回避力|床のコードや小物を認識できると使いやすい
床に物が多い家庭では、障害物回避性能を重視しましょう。
カメラや3Dセンサーなどを使ってコード、スリッパ、小物などを認識できるモデルなら、掃除前の片付けを減らしやすくなります。ただし、どんな物でも確実に避けられるわけではないため、巻き込まれると困る物は片付けておくと安心です。
3.メンテナンス|どこまで自動化できるか確認
掃除後の手間を減らしたいなら、全自動ステーションの機能に注目しましょう。
上位モデルでは、ゴミ収集だけでなく、モップ洗浄・乾燥、給水、汚水回収まで自動化できる製品があります。水拭きを頻繁に使うなら、モップを毎回手洗いしなくて済むかは特に重要です。
4.設置性|本体の高さとステーションサイズを確認
全自動ステーションは便利な一方、設置にはある程度のスペースが必要です。購入前に幅・奥行き・高さを確認して、予定している場所に置けるか測っておきましょう。
ソファやベッドの下まで掃除してほしい場合は、本体の高さも重要です。段差がある家庭では、乗り越えられる高さも確認しておくと選びやすくなります。
5.信頼性|保証・サポート・消耗品まで確認
ロボット掃除機は、ブラシ、フィルター、モップ、紙パックなどを交換しながら使う家電です。
長く使うことを考えるなら、純正消耗品を入手しやすいか、国内でサポートを受けられるか、保証内容が明確かも確認しましょう。高価格なモデルほど、購入後まで含めて比較することが大切です。
5つのポイントを基準におすすめ10機種を比較
ロボット掃除機選びで迷ったら、すべてのスペックを細かく比較する必要はありません。
まずは「しっかり掃除できるか」「床の物を避けられるか」「手入れを減らせるか」「自宅に置きやすいか」「長く安心して使えるか」の5点から比較すると、自宅に合うモデルを絞り込みやすくなります。
この記事では、この5項目を共通基準としておすすめ10機種を評価しました。より詳しい水拭き方式の違いやカーペットへの対応、アプリ機能などについては、ランキングの後で詳しく解説します。
ロボット掃除機おすすめ10機種 比較表
| 順位 | 商品名 | 画像 | 総合スコア | 詳細 | 最大吸引力 | 自動ゴミ収集 | 最大段差対応 | 清掃力 | 回避力 | メンテナンス | 設置性 | 信頼性 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | Roborock Saros 20 | ![]() | Amazon 楽天 Yahoo | 36,000Pa | ○ | 8.8cm(二重段差) | ★5.0 | ★5.0 | ★5.0 | ★4.7 | ★4.9 | |
| 2位 | Dreame Aqua10 Ultra Roller | ![]() | Amazon 楽天 Yahoo | 30,000Pa | ○ | 4.2cm(単段)/8.0cm(二段) | ★5.0 | ★4.9 | ★4.9 | ★4.5 | ★4.7 | |
| 3位 | Eufy Robot Vacuum Omni S2 | ![]() | Amazon 楽天 Yahoo | 30,000Pa | ○ | 3.5cm(1段)/4.2cm(2段) | ★4.9 | ★4.8 | ★5.0 | ★4.5 | ★4.8 | |
| 4位 | ECOVACS DEEBOT T90 OMNI | ![]() | Amazon 楽天 Yahoo | 30,000Pa | ○ | 2.4cm(単段)/4.0cm(連続段差) | ★4.9 | ★4.8 | ★4.9 | ★4.7 | ★4.7 | |
| 5位 | Narwal Flow | Amazon 楽天 Yahoo 公式サイト | 22,000Pa | ○ | 3.0cm(1段)/4.0cm(2段階) | ★4.9 | ★4.9 | ★4.8 | ★4.7 | ★4.5 | ||
| 6位 | Roborock Saros 10R | ![]() | Amazon 楽天 Yahoo | 20,000Pa | ○ | 3.0cm(一層)/4.0cm(二層) | ★4.7 | ★4.9 | ★4.9 | ★4.9 | ★4.9 | |
| 7位 | Xiaomi ロボッ ト掃除機 5 Pro | ![]() | Amazon 楽天 Yahoo | 20,000Pa | ○ | 2.0cm(垂直段差) | ★4.6 | ★4.8 | ★4.7 | ★4.8 | ★4.5 | |
| 8位 | Roomba Max 705 Combo | ![]() | Amazon 楽天 Yahoo 公式サイト | 従来機比 最大175倍※1 | ○ | 非公表 | ★4.6 | ★4.5 | ★4.7 | ★4.4 | ★4.7 | |
| 9位 | ECOVACS DEEBOT X11 OmniCyclone | ![]() | Amazon 楽天 Yahoo | 19,500Pa | ○※2 | 2.4cm(単段)/4.0cm(連続段差) | ★4.5 | ★4.6 | ★4.8 | ★4.4 | ★4.7 | |
| 10位 | SwitchBot S20 | ![]() | Amazon 楽天 Yahoo 公式サイト | 10,000Pa | ○ | 2.0cm | ★4.4 | ★4.4 | ★4.6 | ★4.3 | ★4.6 |
※2 DEEBOT X11 OmniCycloneは自動ゴミ収集に対応していますが、一般的な紙パック式ではなく、ダストバッグ不要のサイクロン式自動集じんシステムを採用しています。
2026年最新ロボット掃除機ランキング
Roborock|ロボロック
Roborock|Saros 20
総合スコア:
清掃力|★5.0 回避力|★5.0 メンテナンス|★5.0 設置性|★4.7 信頼性|★4.9
| 発売年月 | 2026年6月 |
| 最大吸引力 | 36,000Pa |
| 水拭き方式 | デュアル回転モップ |
| モップ回転数 | 最大200回/分 |
| 毛絡み対策 | デュアル毛絡み防止システム |
| 障害物回避 | StarSight自律システム2.0 |
| 最大段差対応 | 最大8.8cm(二重段差) |
| カーペット対応 | 毛足3cmまで |
| 自動ゴミ収集 | ○ |
| モップ自動洗浄 | ○(100℃温水) |
| モップ乾燥 | ○ |
| ドック自動洗浄 | ○ |
| 本体高さ | 7.98cm |
| アプリ対応 | ○ |
「掃除する場所を選ばない」方向へ進化した、Roborockのハイエンドモデル
36,000Paの吸引力と高度な障害物回避、段差への強さまで兼ね備えた総合力の高い1台。
清掃面では、最大36,000PaのHyperForceモーターに加えて、髪の毛などが絡まりにくいデュアル毛絡み防止システムを採用。吸引力の数字だけに頼らず、ブラシに毛が絡むことで手入れが増える問題にも対策されています。
水拭きには、最大毎分200回転するデュアル回転モップを搭載。フローリングのホコリだけでなく、吸引だけでは取りにくい床の汚れまでまとめて掃除したい家庭に向いています。
Saros 20が1位になった理由のひとつが、走行性能です。「AdaptiLiftシャーシ3.0」により、本体の昇降機構を使って最大8.8cmの二重段差に対応します。
ただし、8.8cmの垂直な段差を一気に乗り越えられるという意味ではありません。メーカーが示している条件は4.5cm+4.3cmの二重段差です。それでも、部屋の境目などでロボット掃除機が立ち往生する可能性を減らせるのは大きなメリットです。毛足3cmまでのカーペットにも対応しているため、フローリングだけでなくラグやカーペットが混在する家庭でも使いやすい設計です。
さらに障害物回避には「StarSight自律システム2.0」を搭載しています。3D ToF技術を利用して周囲を把握し、高精度なマッピングや自己位置認識に加えて、ケーブルやペットなどの障害物を検知しながら走行します。
ロボット掃除機は清掃力が高くても、コードを巻き込んだり床の物に引っかかったりすると、そのたびに人が助けなければなりません。Saros 20は、掃除を始める前に床を片付ける負担を減らしやすい点も高く評価できます。
さらに、本体の高さは7.98cm。高性能な障害物認識を備えながら薄型に仕上げられているため、ソファやベッドなどの家具下まで掃除できる可能性が広がります。もちろん家具によって隙間の高さは異なるため、購入前に実際の高さを測っておくことが大切です。
掃除後の手間を減らす「New RockDock」も充実しています。本体内のゴミを自動収集するだけでなく、100℃の温水によるモップ洗浄、モップやドック内部の乾燥、ドックの自動洗浄などに対応。水拭きを頻繁に使いたいものの、毎回モップを手洗いするのは面倒という家庭には大きなメリットです。
一方で、ここまで多機能なモデルがすべての家庭に必要とは限りません。吸引掃除だけできれば十分な人や、水拭きをほとんど使わない人にとっては機能を持て余す可能性があります。また、本体は薄型でも全自動ドックには設置スペースが必要なので、購入前のサイズ確認は欠かせません。
価格の安さよりも「毎日の床掃除をできるだけ任せたい」という人ほど、Saros 20の強みを活かしやすいでしょう。
おすすめポイント
- 最大36,000Paの強力な吸引力
- デュアル毛絡み防止システムで髪の毛への対策も充実
- 最大毎分200回転のデュアル回転モップで水拭きにも対応
- StarSight自律システム2.0による高度な障害物認識
- 最大8.8cmの二重段差に対応するAdaptiLiftシャーシ3.0
- 高性能ながら本体高7.98cmの薄型設計
- 100℃温水モップ洗浄など掃除後の手入れも幅広く自動化
もう一歩
- 多機能なため、吸引掃除だけを求める人にはオーバースペックになりやすい
- 全自動ドックを置くスペースを事前に確認する必要がある
- 最大8.8cmは二重段差での公称値で、8.8cmの垂直な1段を越えられるという意味ではない
Roborokの他の機種も比較したいという方はこちらもチェックしてください。
Dreame|ドリーミー
Dreame|Aqua10 Ultra Roller
総合スコア:
清掃力|★5.0 回避力|★4.9 メンテナンス|★4.9 設置性|★4.5 信頼性|★4.7
| 発売年月 | 2025年 |
| 最大吸引力 | 30,000Pa |
| 水拭き方式 | 加圧式回転ローラーモップ |
| メインブラシ | HyperStream デタングリング・デュオブラシ |
| 障害物回避 | AIカメラ2基+3D構造光+LEDライト |
| 最大段差対応 | 約4.2cm(単段)/約8.0cm(二段) |
| 本体高さ | 約9.8cm(LDS収納時) |
| 自動ゴミ収集 | ○ |
| モップ自動洗浄 | ○(高温水) |
| モップ乾燥 | ○(温風) |
| 自動洗剤投入 | ○ |
| 汚れ検知 | ○ |
| 浄水/汚水タンク | 4L/3.5L |
| バッテリー容量 | 6,400mAh |
汚れたモップを洗いながら拭く、床の水拭きまで重視した実力派
30,000Paの吸引力と加圧式ローラーモップ、最大約8cmの二段段差対応を組み合わせた、清掃力の高さが光る1台。
最大吸引力は30,000Pa。数字だけでも現在のハイエンドクラスですが、Dreameはさらに「HyperStream デタングリング・デュオブラシ」を組み合わせています。
ハードフロア向けのブラシとカーペット向けのTPUフィンブラシを使い分ける構造で、フローリングの隙間に入り込んだ細かなゴミから、カーペットに入り込んだ髪の毛やペットの毛まで対応。毛絡みを抑える設計も取り入れられています。
そして、Aqua10 Ultra Rollerを選ぶ大きな理由になるのが水拭きです。一般的な2枚の丸型モップではなく、床に押し付けながら回転するローラーモップを採用しています。ローラーを使って床を拭くだけでなく、掃除中にモップへきれいな水を供給し、汚れを回収しながら清掃する仕組みが特徴です。汚れたモップでそのまま部屋中を拭き続けることを抑えながら、水拭きを進められます。キッチンやダイニングなど、食べこぼしや皮脂汚れが気になりやすいフローリングを日常的に水拭きしたい家庭では、このローラー方式が大きな魅力になります。
走行性能もAqua10 Ultra Rollerの強みです。段差への対応は単段で約4.2cm、二段構造では約8.0cm。段差に合わせて本体を持ち上げることで、一般的なロボット掃除機では立ち往生しやすい場所への対応力を高めています。
ただし、約8cmという数字は二段になった段差での公称値です。高さ8cmの垂直な段差をそのまま乗り越えられるわけではありません。一般的な1段の段差では約4.2cmが目安になります。
障害物回避にはAIカメラ2基、3D構造光、LEDライトを組み合わせています。明るい場所だけでなく暗い場所でも周囲を確認しながら走行でき、Dreameは240種類以上の物体を識別できるとしています。床にスリッパやコード、子どものおもちゃなどが残りやすい家庭では、掃除を始める前の片付けを減らしやすいのがメリットです。
さらに、LDSを本体内部へ収納できる「VersaLift LDS」を採用しています。LDS収納時の本体高さは約9.8cm。家具下など高さが限られた場所ではセンサーを収納して入り込み、周囲の空間に余裕がある場所ではLDSを展開してナビゲーションを行います。
掃除後のメンテナンスも、ハイエンドモデルらしく充実しています。全自動PowerDockでは本体のゴミ収集に加えて、モップの高温水洗浄、温風乾燥、自動洗剤投入などに対応。さらに汚れを検知して、必要に応じてモップを再洗浄し、床をもう一度清掃する機能も備えています。特にローラー式水拭きは日常的に水を使うため、掃除後のモップ管理まで自動化できることには大きな意味があります。
一方、Aqua10 Ultra Rollerは設置場所を選びます。ステーションサイズは約42×44×50.5cmで、コンパクトな充電ドックと比べれば存在感があります。本体もLDS収納時で約9.8cmなので、7cm台の薄型モデルと比べると家具下への入りやすさでは不利です。
また、吸引、水拭き、段差対応、障害物回避、全自動ドックまで盛り込んだ上位モデルなので、「床のホコリを自動で吸ってくれれば十分」という家庭には機能が多すぎる可能性があります。反対に、フローリングの水拭きまで積極的に任せたい家庭では評価が変わります。
今回の10機種では、ローラー式水拭きと30,000Paの吸引力、毛絡み対策、高い段差対応力を組み合わせた清掃性能を特に高く評価しています。
おすすめポイント
- 30,000Paの強力な吸引力
- 床材に合わせて働くHyperStreamデタングリング・デュオブラシ
- 汚れたモップを洗いながら拭ける加圧式ローラーモップ
- AIカメラ2基+3D構造光による高度な障害物回避
- 単段約4.2cm、二段約8.0cmの段差に対応
- モップの高温水洗浄・温風乾燥まで自動化
- 汚れを検知してモップの再洗浄・床の再清掃にも対応
もう一歩
- ステーションが大きく、設置場所を事前に確認する必要がある
- 本体高はLDS収納時でも約9.8cmで、7cm台の薄型モデルほど家具下には入りやすくない
- 約8.0cmの段差対応は二段での公称値で、約8cmの垂直な1段を乗り越えられるわけではない
- 吸引掃除だけを求める家庭では機能を持て余しやすい
Dreameのロボット掃除機をもっと比較したい人はこちらもチェックしてください。
Eufy|ユーフィ
Eufy|Robot Vacuum Omni S2
総合スコア:
清掃力|★4.9 回避力|★4.8 メンテナンス|★5.0 設置性|★4.5 信頼性|★4.8
| 発売年月 | 2026年5月 |
| 最大吸引力 | 30,000Pa |
| 水拭き方式 | 伸縮加圧式ローラーモップ |
| モップ加圧 | 約1.5kg※ |
| 本体サイズ | 約32.6×35.8×9.8cm |
| 最大稼働時間 | 約260分 |
| ダスト容器容量 | 300ml |
| 自動ゴミ収集 | ○ |
| モップ自動洗浄 | ○ |
| モップ自動乾燥 | ○ |
| 障害物回避 | ○ |
| オゾン水除菌 | ○ |
| ステーション浄水タンク | 3.0L |
| ステーション汚水タンク | 2.0L |
30,000Paの吸引とローラー水拭きを両立。手入れの少なさにもこだわったEufy最上位モデル
強力な吸引だけでなく、床をしっかり拭く力と掃除後の手間まで考えられた、完成度の高い全自動ロボット掃除機。
Eufy Robot Vacuum Omni S2は、Ankerのロボット掃除機ブランド「Eufy」の最上位に位置するモデルです。最大30,000Paの吸引力、伸縮加圧式ローラーモップ、障害物回避、全自動クリーニングステーションなど、現在のハイエンドモデルに求められる機能を幅広く備えています。
清掃面でまず目を引くのが、最大30,000Paの吸引力です。前モデルのOmni S1 Proと比べて大幅に強化されており、フローリング上のホコリやゴミだけでなく、毛足のあるラグやカーペットに入り込んだゴミまで吸い上げることを狙った設計です。
さらにOmni S2では、サイクロンによって空気とホコリを分離する仕組みを採用しています。フィルターへの負担を抑えながら、吸引力を維持しやすくしている点も特徴です。
水拭きには、約1.5kgの力を加えながら床を拭く伸縮加圧式ローラーモップを採用。一般的な丸型モップを回転させる方式とは異なり、ローラーを床へ押し当てながら回転させます。さらに、掃除中もローラーを洗浄しながら水拭きするため、汚れたモップでそのまま床全体を拭き続けにくい仕組みになっています。キッチンやダイニングのように、ホコリだけでなく皮脂汚れや食べこぼしも気になる場所では、この水拭き性能が大きな魅力です。また、モップが本体から外側へ伸びるため、丸型のロボット掃除機が苦手としやすい壁際や部屋の端にもアプローチできます。
Omni S2は障害物を避けるだけでなく、部屋の状態を把握しながら掃除する能力にも力を入れています。ロボット掃除機は、床にコードやスリッパ、小物があると停止したり、巻き込んだりすることがあります。障害物回避性能が高ければ、掃除を始める前に毎回すべての物を片付ける負担を減らしやすくなります。
ただし、障害物回避機能を備えていても、どのような小物やコードでも確実に避けられるわけではありません。巻き込まれると困る物は、あらかじめ床から移動しておく方が安心です。
本体は高さ約9.8cmのフラットなデザインです。上部に大きく飛び出したセンサー部分がないため、十分な隙間があるベッドやソファの下にも入り込みやすくなっています。
さらに本体を丸型ではなくスクエア形状にすることで、部屋の隅まで掃除しやすくしているのもOmni S2ならではの特徴です。
そして、今回メンテナンスを★5.0とした大きな理由が全自動クリーニングステーションです。ゴミの自動収集だけでなく、モップの自動洗浄・乾燥まで対応。水拭きをするたびにモップを取り外して手洗いする手間を減らせます。
さらに、オゾン水を使った除菌機能も備えています。高性能なロボット掃除機を購入しても、掃除後のゴミ捨てやモップ洗いが毎回必要では「思ったほど楽にならなかった」と感じることがあります。Omni S2は、床を掃除する能力だけではなく、掃除が終わった後に人が行う作業まで減らす方向で作り込まれているのが強みです。
操作面にも工夫があります。ステーションにはLCDディスプレイを搭載しているため、すべての操作をスマートフォンアプリだけに頼る必要がありません。家族全員で使う場合など、アプリを開かずに状態を確認したい場面でも便利です。
一方で、設置スペースには注意が必要です。ステーションサイズは約38.7×47.6×67.0cm。特に高さが約67cmあるため、棚の下など限られたスペースへ設置しようと考えている場合は、購入前に寸法を確認しておきましょう。本体も約9.8cmなので、Saros 20やSaros 10Rのような7cm台の薄型モデルと比較すると、低い家具の下への入りやすさでは差があります。
それでも、30,000Paの吸引力、ローラー式の水拭き、障害物回避、ゴミ収集からモップ洗浄・乾燥までの自動化をまとめて備えている点は魅力です。特に「ロボット掃除機を導入するなら、掃除だけでなく掃除後の手間まで減らしたい」という人にとって、有力な選択肢になります。
おすすめポイント
- 最大30,000Paの強力な吸引力
- 約1.5kgの力を加えて拭く伸縮加圧式ローラーモップ
- 掃除中もローラーを洗浄しながら水拭きできる
- スクエア形状で部屋の隅までアプローチしやすい
- ゴミ収集からモップ洗浄・乾燥まで自動化
- オゾン水による除菌機能を搭載
- 本体高約9.8cmのフラットなデザイン
- ステーションのLCDディスプレイからも操作できる
もう一歩
- ステーション高が約67cmあり、設置場所によっては存在感が大きい
- 本体高約9.8cmなので、7cm台の薄型モデルほど低い家具下には入りやすくない
- 吸引掃除だけを求める人には機能を持て余しやすい
- 高機能な最上位モデルなので、必要な機能と予算のバランスを考えて選びたい
Eufyの他のモデルとも比較したい人はこちらもご覧ください。
ECOVACS|エコバックス
ECOVACS|DEEBOT T90 OMNI
総合スコア:
清掃力|★4.9 回避力|★4.8 メンテナンス|★4.9 設置性|★4.7 信頼性|★4.7
| 発売年月 | 2026年6月 |
| 最大吸引力 | 30,000Pa |
| 水拭き方式 | OZMO ROLLER 3.0 |
| ローラー回転数 | 220回/分 |
| 毛絡み対策 | ZeroTangle 4.0 |
| 障害物回避 | AIVI 3D 4.0 |
| 最大段差対応 | 2.4cm(単段)/4.0cm(連続段差) |
| 自動ゴミ収集 | ○ |
| モップ自動洗浄 | ○(75℃温水) |
| モップ乾燥 | ○(63℃温風) |
| 本体高さ | 9.5cm |
| 最大稼働時間 | 約260分 |
| バッテリー容量 | 6,400mAh |
| アプリ対応 | ○ |
30,000Paと進化したローラー水拭きを搭載。家具下まで入りやすい実力派
吸引・水拭き・毛絡み対策を高い水準でまとめながら、本体高9.5cmに抑えたバランスのよい1台。
DEEBOT T90 OMNIは、最大30,000Paの吸引力とローラー式水拭き「OZMO ROLLER 3.0」を組み合わせたECOVACSの高性能モデルです。
まず清掃面では、最大30,000Paの吸引力を備えています。ただし、T90 OMNIの清掃力を評価した理由はPaの大きさだけではありません。
メインブラシには「ZeroTangle 4.0」を採用。髪の毛やペットの毛がブラシへ絡むのを抑えながら吸引する設計で、毛の多い家庭でもブラシの手入れを減らしやすくなっています。さらにサイドブラシも伸縮するため、丸型のロボット掃除機が苦手としやすい部屋の角や家具の脚まわりまでゴミを集めやすい設計です。
水拭きには「OZMO ROLLER 3.0」を搭載しています。ローラーは毎分220回転し、床へ圧力をかけながら汚れを拭き取ります。一般的なモップで床を拭くだけではなく、掃除中にローラーへきれいな水を供給し、汚れた水を回収しながら清掃する仕組みも特徴です。そのため、汚れたモップを床全体へ引きずり続けることを抑えながら水拭きできます。キッチンやダイニングなど、ホコリだけでなく皮脂汚れや食べこぼしが気になる場所では、このローラー方式が大きなメリットになります。さらにローラーが本体の外側へ伸びる「TruEdge 3.0」により、壁際にも近づいて水拭きできます。
障害物回避には「AIVI 3D 4.0」を採用しています。AIカメラと3Dセンサーなどを利用して周囲の物体を確認し、床にある障害物を避けながら走行します。ロボット掃除機を毎日使う場合、障害物回避性能はスペック表以上に重要です。コードやスリッパ、小物などに引っかかるたびに人が助けなければならないと、自動で掃除するメリットが薄れてしまいます。もちろん、どのような小物でも確実に回避できるわけではありませんが、掃除前の片付けをできるだけ減らしたい家庭では注目したい機能です。
そしてT90 OMNIの隠れた強みが、本体の薄さです。本体高は9.5cm。高性能なナビゲーションや障害物回避を搭載しながら、上部に大きく突出するセンサーをなくした設計になっています。7cm台のSarosシリーズほど薄くはありませんが、10cmを超えるモデルと比較すると、ソファやベッドなどの家具下へ入りやすいのがメリットです。
段差への対応は、単段で最大2.4cm、連続した段差では最大4.0cm。Saros 20やAqua10 Ultra Rollerのような高い段差走破性を持つモデルには及びません。そのため、大きな段差がある家庭では購入前に確認が必要です。一方、一般的な部屋の境目程度の段差であれば対応できる範囲が広く、薄型ボディとの組み合わせを考えると設置性・走行性のバランスは優秀です。
掃除後のメンテナンスを担うOMNIステーションも充実しています。本体のゴミを自動収集するだけでなく、ローラーモップを75℃の温水で洗浄。洗浄後は63℃の温風で乾燥します。水拭きを頻繁に使用すると、モップを洗うこと自体が新たな家事になりがちです。T90 OMNIなら、掃除後のモップ管理まで自動化できるため、「床掃除を任せたいのに、毎回モップを洗うのは避けたい」という人にも向いています。
最大稼働時間は約260分、バッテリー容量は6,400mAh。広い部屋や複数の部屋をまとめて掃除したい場合にも使いやすい仕様です。
一方で、T90 OMNIは非常に多機能なので、水拭きをほとんど使わない家庭では性能を持て余す可能性があります。また、全自動OMNIステーションを使用するため、一般的な充電ドックより設置スペースが必要です。
Saros 20ほどの段差対応力や、Aqua10 Ultra Rollerほど突出した走行性能はありませんが、30,000Paの吸引、ローラー水拭き、毛絡み対策、障害物回避、全自動ステーション、9.5cmの薄型ボディをバランスよく備えています。
「何かひとつだけ突出したモデル」ではなく、吸引から水拭き、掃除後の手入れまで幅広く高性能なモデルを選びたい人にとって、有力な選択肢です。
おすすめポイント
- 最大30,000Paの強力な吸引力
- 毎分220回転するOZMO ROLLER 3.0でしっかり水拭き
- 掃除中にローラーへ給水し、汚水を回収しながら清掃
- ZeroTangle 4.0による毛絡み対策
- AIVI 3D 4.0による高度な障害物回避
- 高性能ながら本体高9.5cmの薄型設計
- 75℃温水モップ洗浄と63℃温風乾燥に対応
- 最大約260分の長時間運転
もう一歩
- 単段の最大段差対応は2.4cmで、上位モデルほど高い段差には強くない
- 全自動OMNIステーションの設置スペースを事前に確認する必要がある
- 吸引掃除だけを求める家庭では、水拭き関連の機能を持て余しやすい
- 多機能なため、シンプルなロボット掃除機を求める人には機能が多い
ECOVACSの他のモデルとも比較したい人はこちらもご覧ください。
Narwal|ナーワル
Narwal|Flow
総合スコア:
清掃力|★4.9 回避力|★4.9 メンテナンス|★4.8 設置性|★4.7 信頼性|★4.5
| 発売年月 | 2025年11月 |
| 最大吸引力 | 22,000Pa |
| 水拭き方式 | FlowWashクローラーモップ |
| モップ加圧 | 12N |
| 毛絡み対策 | デュアルフローティングブラシ |
| 障害物回避 | デュアルRGBカメラ+AIチップ |
| 物体認識 | 200種類以上 |
| 最大段差対応 | 3cm(1段)/4cm(2段階) |
| 自動ゴミ収集 | ○ |
| モップ自動洗浄 | ○(温水) |
| モップ自動乾燥 | ○ |
| カーペット対応 | ○ |
| 本体高さ | 約9.5cm |
| アプリ対応 | ○ |
モップを洗いながら床を拭く。水拭き性能にこだわったNarwalの高性能モデル
22,000Paの吸引力と独自のFlowWashクローラーモップを組み合わせ、フローリングの水拭きに強さを発揮する1台。
Narwal Flowは、吸引力の数字だけを競うのではなく、「床をどれだけきれいに拭けるか」に力を入れたロボット掃除機です。最大吸引力は22,000Pa。30,000Paを超える今回の上位モデルと数字だけを比較すると控えめに見えますが、ロボット掃除機の清掃力はPaだけでは決まりません。
Narwal Flowでは吸引に加えて、髪の毛などが絡みにくいデュアルフローティングブラシや、壁際までゴミを集めるサイドブラシ、水拭きを担うFlowWashシステムを組み合わせています。
なかでも大きな特徴が「FlowWashクローラーモップ」です。一般的な2枚の丸型モップではなく、ベルト状のモップを回転させながら床を拭く方式を採用しています。掃除中はモップへきれいな水を供給しながら、スクレーパーで汚れを落として汚水を回収。汚れたモップ面をそのまま床へ押し付け続けにくい仕組みです。
さらに12Nの圧力を床へかけながら水拭きします。キッチンやダイニングのように、細かなホコリだけでなく皮脂汚れや食べこぼしが気になる場所では、こうした水拭き性能が大きな魅力になります。
モップは本体の外側へ伸びるため、壁際にもアプローチできます。丸型のロボット掃除機では本体と壁の間に距離が生まれやすく、端だけ拭き残すことがあります。Flowはモップ自体を伸ばすことで、こうした弱点にも対策しています。
吸引掃除では、デュアルフローティングブラシによる毛絡み対策も特徴です。髪の毛やペットの毛は、ロボット掃除機のブラシに巻き付くと清掃性能を落とすだけでなく、定期的に人が取り除かなければなりません。毛絡みを抑えられれば、清掃性能を維持しやすく、日常的なブラシの手入れも減らしやすくなります。
障害物回避もFlowを高く評価したポイントです。デュアルRGBカメラとAIチップを組み合わせ、200種類以上の物体を認識。床にあるコード、スリッパ、小物などを確認しながら走行できるため、ロボット掃除機を動かす前に部屋を完璧に片付ける負担を減らしやすくなります。
ただし、200種類以上を認識できるからといって、あらゆる障害物を確実に避けられるという意味ではありません。細いコードや小さな物など、巻き込まれると困るものはあらかじめ片付けておく方が安心です。
段差への対応力も一般家庭では注目したいポイントです。Flowは1段の場合で最大3cm、2段階になった段差では最大4cmに対応します。Saros 20やAqua10 Ultra Rollerほど大きな段差には対応しませんが、一般的なロボット掃除機が苦手とする少し高めの敷居などにも対応可能です。もちろん「最大4cm」は2段階になった場合の公称値なので、4cmの垂直な段差をそのまま越えられるという意味ではありません。
本体高は約9.5cm。7cm台の薄型モデルほどではありませんが、10cmを超えるモデルと比べれば家具下へ入り込みやすいサイズです。ソファやベッド下まで掃除してほしい場合は、購入前に家具下の高さを測っておきましょう。
カーペットへの対応にも工夫があります。フローリングでは水拭きを行いながら、カーペットではモップが直接触れないよう制御することで、床材が混在した部屋でも使いやすくしています。掃除後はベースステーションへ戻り、ゴミ収集やモップ洗浄・乾燥などを自動で行います。水拭き性能が高くても、掃除が終わるたびに汚れたモップを人が洗う必要があると負担になります。
Flowは「床を拭く」だけでなく、その後のモップ管理まで自動化することで、日常的に水拭きを使いやすくしている点も魅力です。フローリング中心の家庭で「吸引だけでなく水拭きまでしっかりやってほしい」という条件なら、総合順位以上に魅力のあるモデルです。
特に、汚れたモップで部屋中を拭くことが気になる人にとって、掃除中にモップを洗いながら水拭きするFlowWashは大きな選択理由になります。
おすすめポイント
- 掃除中にモップを洗いながら拭くFlowWashクローラーモップ
- 12Nの圧力をかけながら床をしっかり水拭き
- 最大22,000Paの吸引力
- デュアルフローティングブラシによる毛絡み対策
- デュアルRGBカメラ+AIで200種類以上の物体を認識
- モップが外側へ伸びて壁際まで水拭き
- 1段最大3cm、2段階最大4cmの段差に対応
- ゴミ収集からモップ洗浄・乾燥まで自動化
もう一歩
- 最大吸引力の公称値は30,000Pa級の上位モデルより低い
- 最大4cmの段差対応は2段階の場合で、4cmの垂直な1段を越えられるわけではない
- 国内でのブランド認知や長期的なサポート実績は、国内展開の長いメーカーと比較して確認しておきたい
- 吸引掃除だけを求める家庭では、FlowWashの強みを活かしにくい
Narwalの他の機種も比較したい方はこちらもチェックしてください。
Roborock|ロボロック
Roborock|Saros 10R
総合スコア:
清掃力|★4.7 回避力|★4.9 メンテナンス|★4.9 設置性|★4.9 信頼性|★4.9
| 発売年月 | 2025年6月 |
| 最大吸引力 | 20,000Pa |
| 水拭き方式 | デュアル回転モップ |
| モップ回転数 | 最大200回/分 |
| 毛絡み対策 | デュアル毛絡み防止ブラシ |
| 障害物回避 | StarSight自律システム2.0 |
| 障害物認識 | 108種類 |
| 最大段差対応 | 3cm(一層)/4cm(二層) |
| 自動ゴミ収集 | ○ |
| モップ自動洗浄 | ○(温水) |
| モップ自動乾燥 | ○(温風) |
| モップ自動脱着 | ○ |
| モップリフト | 10mm |
| 本体高さ | 7.98cm |
| 本体サイズ | 幅35×奥行35.3cm |
| ドックサイズ | 幅38.1×奥行47.5×高さ48.8cm |
わずか7.98cmの薄型ボディ。家具下への入りやすさと高度な障害物回避が魅力
20,000Paの吸引力と高精度な障害物回避を、わずか7.98cmのボディに凝縮。低い家具が多い家庭で強みを発揮する1台。
Saros 10Rは、RoborockのSarosシリーズのなかでも「薄さ」と「障害物回避」に大きな特徴を持つロボット掃除機です。最大吸引力だけを見ると20,000Paで、36,000PaのSaros 20や30,000Pa級の上位モデルには及びません。
まず大きな特徴が、本体高わずか7.98cmの薄型設計です。一般的なレーザーセンサーを本体上部へ大きく突出させるのではなく、3D ToFを利用するStarSight自律システム2.0を採用することで、高度なナビゲーションと薄型化を両立しています。ロボット掃除機は高性能でも、ソファやベッドの下へ入れなければ、その場所だけ人が掃除しなければなりません。Saros 10Rなら、これまでロボット掃除機が入りにくかった低い家具下まで清掃範囲を広げられます。もちろん7.98cmぎりぎりの隙間へ必ず入れるという意味ではないので、購入前には家具下に十分な余裕があるか確認しておきましょう。
障害物回避性能もSaros 10Rの強みです。StarSight自律システム2.0では、3D ToFナビゲーションセンサーなどを使って周囲を3Dで把握します。認識できる障害物は108種類。ケーブル類、小さな物体、ペットなどを検知しながら走行することを想定しています。ただし、障害物回避は100%を保証する機能ではありません。細いコードや壊れやすい小物など、巻き込まれると困るものは床から移動しておく方が安心です。
清掃面では最大20,000Paの吸引力に加えて、2つのメインブラシと非対称サイドブラシによる毛絡み対策を採用しています。髪の毛やペットの毛はブラシへ巻き付きやすく、定期的に取り除かなければ清掃性能が落ちる原因になります。Saros 10Rはメインブラシだけでなくサイドブラシにも毛絡みを抑える設計を取り入れているため、髪の長い人やペットがいる家庭にも向いています。
さらに、部屋の四隅ではサイドブラシが自動で伸び、壁際では水拭きモップも外側へ伸縮します。丸型ロボット掃除機が苦手としやすい「隅」と「壁際」まで清掃範囲を広げようとしている点も評価できます。
水拭きには、最大毎分200回転するデュアル回転モップを搭載。水量は30段階で調整でき、フローリングの状態に合わせて水拭きできます。カーペットを検知するとモップを10mm持ち上げるほか、毛足の長いカーペットを掃除するときには、ドックでモップそのものを自動的に取り外すことも可能です。「水拭きもしたいけれど、ラグやカーペットを濡らしたくない」という家庭では便利な機能です。
段差への対応にも工夫があります。独立して動く3つの車輪を使って本体の高さや傾きを調整し、一層の敷居では最大3cm、二層の敷居では最大4cmまで対応します。4cmの垂直な1段を乗り越えられるという意味ではない点には注意が必要ですが、一般的なロボット掃除機が苦手としやすい部屋間の敷居への対応力を高めています。
掃除後は8way全自動ドックがメンテナンスを担います。本体のゴミ収集、モップの温水洗浄・温風乾燥、給水、洗剤投入などに加えて、モップの自動脱着にも対応しています。さらに、ダストボックスは取り外して水洗いでき、エアフィルターも水洗いして繰り返し使用できます。
7.98cmという薄型ボディは現在でも大きな強みで、StarSight自律システム2.0による障害物回避や8way全自動ドックも充実しています。「最新モデルだから」という理由だけで上位を選ぶのではなく、自宅の家具配置まで考えて選ぶなら、Saros 10Rの方が使いやすい家庭もあります。
今回のランキングでは総合6位ですが、低い家具が多い家庭や障害物回避を重視する人にとっては、順位以上に検討する価値のあるモデルです。
おすすめポイント
- わずか7.98cmの超薄型ボディ
- 最大20,000Paの強力な吸引力
- StarSight自律システム2.0による高度なナビゲーション
- 108種類の障害物を認識
- メインブラシとサイドブラシの両方に毛絡み対策
- 最大毎分200回転のデュアル回転モップ
- 一層3cm、二層4cmの段差に対応
- カーペットに合わせてモップをリフトまたは自動脱着
- 8way全自動ドックで掃除後の手間も軽減
もう一歩
- 最大吸引力は30,000Paを超える最新上位モデルより低い
- 2026年には後継世代のSaros 20が登場している
- 最大4cmの段差対応は二層の場合で、4cmの垂直な1段を乗り越えられるわけではない
- 高性能モデルなので、吸引掃除だけを求める人には機能を持て余しやすい
Xiaomi|シャオミ
Xiaomi|ロボット掃除機 5 Pro
総合スコア:
清掃力|★4.6 回避力|★4.8 メンテナンス|★4.7 設置性|★4.8 信頼性|★4.5
| 発売年月 | 2025年9月 |
| 最大吸引力 | 20,000Pa |
| 水拭き方式 | デュアル回転モップ |
| 毛絡み対策 | 絡まり防止ヘアカットブラシ |
| 障害物回避 | AIトリプルカメラ+3D障害物回避 |
| 障害物認識 | 200種類以上 |
| 汚れ認識 | 47種類 |
| 最大段差対応 | 2.0cm(垂直段差) |
| 自動ゴミ収集 | ○(最大75日分) |
| モップ自動洗浄 | ○(最大80℃温水) |
| モップ自動乾燥 | ○(温風) |
| モップリフト | 15mm |
| 最大稼働時間 | 約140分 |
| バッテリー容量 | 5,200mAh |
| 本体サイズ | φ35×高さ8.8cm |
| ドックサイズ | 幅36×奥行47×高さ57.2cm |
AIが床の「物」だけでなく「汚れ」まで認識。賢さと使いやすさを両立した1台
20,000Paの吸引力にAIトリプルカメラを組み合わせ、障害物だけでなく床の汚れに合わせて掃除方法まで変えるスマートモデル。
Xiaomi ロボット掃除機 5 Proは、最大20,000Paの吸引力と高度なAI認識機能を組み合わせたロボット掃除機です。
最大吸引力は20,000Pa。30,000Paを超える今回の上位モデルと比べると数字では及びませんが、フローリングやカーペットにあるホコリ、食べかす、髪の毛など、一般家庭の日常的なゴミを想定した十分に強力な仕様です。
さらに、メインブラシには髪の毛をカットしながら吸引する「絡まり防止ヘアカットブラシ」を採用しています。ブラシ内部の2枚のブレードで毛髪をカットしながら吸引する仕組みで、メインブラシへ長い髪の毛が巻き付くのを抑えます。サイドブラシにも毛絡みを抑える構造を採用しているため、髪の長い人やペットがいる家庭では、ブラシから毛を取り除く手間を減らしやすいのがメリットです。
水拭きには2枚の回転モップを搭載しています。さらにモップとサイドブラシが本体の外側へ伸びるため、丸型ロボット掃除機が苦手とする壁際や部屋の角にもアプローチできます。カーペットを超音波センサーで検知すると、モップを15mm持ち上げることも可能です。フローリングとカーペットが混在する部屋でも、水拭きと吸引掃除を使い分けやすくなっています。
5 Proで特に注目したいのが、AIによる認識能力です。RGBカメラ、2基の赤外線カメラ、赤外線3Dドットプロジェクターからなる「AIトリプルカメラ」を搭載しています。
200種類以上の物体を識別でき、USBケーブルや靴下などの小さな障害物も認識しながら清掃ルートを調整します。暗い場所では2基のLEDナイトビジョンライトを利用できるため、ベッド下など光が届きにくい場所でも周囲を確認しながら掃除できます。
さらに面白いのが、障害物だけでなく「汚れ」も認識することです。47種類の汚れを検知し、その種類に合わせて清掃方法を変えます。たとえば固形ゴミではモップを持ち上げて吸引を行い、液体を検知した場合はメインブラシを持ち上げて吸引を止め、水拭きへ切り替える仕組みです。
固形物と液体が混ざった汚れの場合は、その場所を避けてアプリ上のマップへ位置を記録します。単純に決められたルートを走るだけではなく、床の状態に応じて動きを変えられることが5 Proの大きな特徴です。
家具下への入りやすさにも工夫があります。本体サイズは直径35cm、高さ8.8cm。さらに上部のdToFレーダーは、低い場所へ入るときに自動で格納できます。Xiaomiでは、高さ9.5cm以上の空間へ進入して清掃できるとしています。上部に固定式のレーザーセンサーが大きく飛び出しているモデルと比べると、ソファやベッドなどの家具下へ入り込みやすいのがメリットです。
一方、段差への対応は最大20mmです。Saros 20やAqua10 Ultra Roller、Narwal Flowなど、シャーシを持ち上げてより高い段差へ対応する上位モデルには及びません。部屋間に2cmを大きく超える敷居がある家庭では、購入前に高さを確認しておきましょう。
掃除後のメンテナンスを担うオールインワンドックも充実しています。本体のゴミを自動で収集し、2.5Lのダストバッグには最大75日分のゴミを保管可能。さらにモップを最大80℃の温水で洗浄し、洗浄後は温風で乾燥します。モップの汚れ具合も検知し、必要に応じて再洗浄する機能を備えています。水拭きを頻繁に使っても、掃除のたびにモップを手洗いする負担を減らせるのは大きなメリットです。
ドック内部にはフローティング式のスクレーパーを備え、モップを洗う場所そのものに汚れがたまりにくいよう工夫されています。一方で、オールインワンドックは高さ57.2cm、奥行47cmあるため、それなりの設置スペースが必要です。本体は薄型でも、ステーションまで含めて置き場所を確認しておく必要があります。
30,000Paを超える上位モデルほどの吸引力や、高い段差を乗り越える特殊な走行機構はありません。その代わり、200種類以上の障害物認識、47種類の汚れ認識、格納式レーダー、毛絡み対策、80℃温水モップ洗浄など、一般家庭で使いやすい機能が幅広くそろっています。
特に「最大吸引力だけではなく、床の状況を判断しながら賢く掃除してほしい」という人にとって、順位以上に注目したいモデルです。
おすすめポイント
- 200種類以上の物体を識別するAI障害物認識
- 47種類の汚れを検知して清掃方法を自動で変更
- 暗所にも対応するLEDナイトビジョン
- 髪の毛をカットしながら吸引する絡まり防止ブラシ
- モップとサイドブラシが伸びて壁際や角まで清掃
- カーペットではモップを15mm自動リフト
- 最大80℃の温水モップ洗浄と温風乾燥に対応
- 最大75日分のゴミを自動収集
- 格納式dToFレーダーで低い家具下にも入りやすい
もう一歩
- 最大吸引力は30,000Paを超える上位モデルより低い
- 最大段差対応は2cmで、高い敷居がある家庭では注意が必要
- オールインワンドックは高さ57.2cmあり、設置場所の確認が必要
- AI認識など一部の機能は初期状態では無効で、アプリから設定が必要
- 高い段差への対応を最優先するなら上位モデルの方が選びやすい
iRobot|アイロボット
iRobot|Roomba Max 705 Combo
総合スコア:
清掃力|★4.6 回避力|★4.5 メンテナンス|★4.7 設置性|★4.4 信頼性|★4.7
| 発売年月 | 2025年8月 |
| 最大吸引力 | Roomba 600シリーズ比 最大175倍※ |
| 水拭き方式 | PowerSpin ローラーモップ |
| モップ回転数 | 最大200回/分 |
| メインブラシ | ゴム製デュアルアクションブラシ |
| エッジブラシ | デュアルエッジクリーニングブラシ |
| 障害物回避 | PrecisionVision AI+ClearView Pro LiDAR |
| 最大段差対応 | 非公表 |
| 自動ゴミ収集 | ○(最大75日分) |
| モップ自動洗浄 | ○(温水) |
| モップ自動乾燥 | ○(温風) |
| 自動洗剤投入 | ○ |
| 本体サイズ | 幅36.6×奥行37.2×高さ10.5cm |
| ステーションサイズ | 幅43×奥行45.6×高さ43.2cm |
| アプリ対応 | ○ |
ローラーモップを洗いながら水拭き。ルンバらしいブラシ構造にも注目
吸引と2本のゴム製ブラシにローラー式水拭きを組み合わせ、ゴミから床の汚れまでまとめて掃除するオールインワンモデル。
Roomba Max 705 Comboは、ルンバの清掃技術にローラー式の水拭きと多機能なAutoWash充電ステーションを組み合わせた上位モデルです。今回のランキングでは8位ですが、これはRoomba Max 705 Comboの清掃性能が低いからではありません。
2026年のロボット掃除機市場では30,000Paを超える吸引力、高い段差を乗り越える昇降機構、7~9cm台の薄型ボディなどを備えた競合モデルが増えています。そのなかで一般家庭向けの総合力を同じ基準で比較した結果、8位としました。
清掃面では、iRobotが国内累計出荷台数トップのRoomba 600シリーズと比較して最大175倍とする吸引力を備えています。Roomba Max 705 Comboの清掃力を見るときは、吸引力の数字だけでなくブラシや水拭きを含めた清掃システム全体で考える必要があります。
吸引掃除には、ルンバで長く採用されてきた2本のゴム製デュアルアクションブラシを搭載しています。一般的な毛のブラシとは異なり、ゴム製ブラシが床へ密着しながらゴミを取り込む構造です。髪の毛やペットの毛が絡まりにくいこともメリットで、毛の多い家庭では日常的なブラシの手入れを減らしやすくなります。
さらにRoomba Max 705 Comboでは、2つのデュアルエッジクリーニングブラシを採用。壁際や部屋の隅にあるゴミを中央へ集め、メインブラシで吸い取る仕組みになっています。
そして大きく進化したのが水拭きです。「PowerSpin ローラーモップ with PerfectEdge」は最大毎分200回転し、圧力をかけながら床を水拭きします。さらに掃除中もローラーをセルフクリーニングするため、汚れたモップでそのまま部屋中を拭き続けにくい設計です。PerfectEdgeではローラーモップが本体の外側へ伸び、丸型ロボット掃除機が苦手としやすい壁際まで水拭きします。
こびりついた汚れがある場所では、前後に動きながら床を磨くスマートスクラブも利用できます。キッチンやダイニングなど、ホコリだけでなく食べこぼしや床の汚れが気になる家庭では魅力的な機能です。
また、カーペットを濡らさないための仕組みにも特徴があります。水拭きをしないときにはローラーモップを単純に持ち上げるだけでなく、保護カバーを使用してカーペットへモップが触れるのを防ぎます。フローリングとラグやカーペットが混在する家庭では、水拭き中にカーペットが濡れる心配を減らせるのがメリットです。
ナビゲーションには「ClearView Pro LiDAR」を搭載しています。LiDARで部屋の間取りを把握しながら、前面のカメラを利用する「PrecisionVision AIテクノロジー」で床にある物体を認識・回避します。コードやケーブル、靴などに加えて、犬や猫の固形の排せつ物も回避対象です。
ペットがいる家庭では安心材料になりますが、毛玉や吐しゃ物、液体などは対象外なので注意しましょう。また、障害物回避機能を使っていても、すべての小物やコードを確実に避けられるわけではありません。巻き込まれると困るものは事前に片付けておく方が安心です。
掃除後はAutoWash充電ステーションがメンテナンスを担います。本体内のゴミを自動で紙パックへ排出し、最大75日分のゴミを収集可能。
さらにローラーモップの温水洗浄、温風乾燥、洗剤の自動投入まで対応しています。水拭き機能を頻繁に使う場合、掃除後にモップを毎回手洗いするのは負担になります。
Roomba Max 705 Comboなら、床掃除だけでなく、その後のモップ管理まで自動化できることが大きなメリットです。
iRobotは長年日本でルンバを展開しており、Roomba Max 705 Comboについてもフィルター、ローラーモップ、エッジクリーニングブラシ、紙パック、バッテリーなどの純正交換部品が日本公式ストアで用意されています。ロボット掃除機は長く使うほど消耗品の交換が必要になるため、純正部品を国内で確認しやすいことは見逃せないポイントです。
最大吸引力のPaや段差性能を重視して選ぶなら上位モデルの方が比較しやすい一方、ゴム製デュアルアクションブラシやPowerSpinローラーモップ、国内での消耗品の入手性などを重視するなら、検討する価値のあるモデルです。
おすすめポイント
- 2本のゴム製デュアルアクションブラシで髪の毛やペットの毛が絡まりにくい
- 最大毎分200回転のPowerSpinローラーモップ
- 掃除中もローラーモップをセルフクリーニング
- PerfectEdgeで壁際まで水拭き
- スマートスクラブでこびりついた床汚れにも対応
- ClearView Pro LiDARとPrecisionVision AIを組み合わせたナビゲーション
- 最大75日分のゴミを自動収集
- モップの温水洗浄・温風乾燥・洗剤自動投入に対応
- 純正の交換部品・消耗品を日本公式ストアで確認しやすい
もう一歩
- 最大吸引力がPaで公表されておらず、他メーカーと数値で直接比較できない
- 本体高10.5cmで、今回の薄型上位モデルより家具下へ入りにくい
- 最大段差対応の数値が日本公式では公表されていない
- 高性能な全自動モデルなので、吸引掃除だけを求める家庭には機能を持て余しやすい
ECOVACS|エコバックス
ECOVACS|DEEBOT X11 OmniCyclone
総合スコア:
清掃力|★4.5 回避力|★4.6 メンテナンス|★4.8 設置性|★4.4 信頼性|★4.7
| 発売年月 | 2025年9月 |
| 最大吸引力 | 19,500Pa |
| 水拭き方式 | OZMO ROLLER 2.0 |
| ローラー回転数 | 200回/分 |
| モップ加圧 | 3,800Pa |
| 毛絡み対策 | ZeroTangle 3.0 |
| 障害物回避 | AIVI 3D 3.0 Omni-Approach |
| ナビゲーション | AINA 2.0 |
| 最大段差対応 | 2.4cm(単段)/4.0cm(連続段差) |
| 自動ゴミ収集 | ○(紙パック不要) |
| ステーション集じん容量 | 1.6L |
| ゴミ捨て目安 | 最大48日間※ |
| モップ自動洗浄 | ○(75℃熱水) |
| モップ自動乾燥 | ○ |
| バッテリー容量 | 6,400mAh |
| 最大稼働時間 | 約200分 |
| 浄水/汚水タンク | 3.2L/2.7L |
紙パックを買い続けなくていい。サイクロン式自動集じんが光る高性能モデル
19,500Paの吸引力とローラー水拭きに、紙パック不要の自動ゴミ収集を組み合わせた、ランニングコストにも注目したい1台。
DEEBOT X11 OmniCycloneは、ECOVACSの高性能ロボット掃除機です。一般的な全自動ロボット掃除機は、本体から回収したゴミをステーション内の紙パックへ集めます。ゴミ捨ての回数を減らせる一方、定期的に新しい紙パックを購入しなければなりません。
X11 OmniCycloneは、PureCyclone 2.0を使った二段階サイクロン式の自動集じんシステムを採用。ステーションの1.6Lダストボックスへ直接ゴミを収集するため、交換用のダストバッグを必要としません。ECOVACSでは最大48日間ゴミ捨て不要としています。ロボット掃除機は何年も使用する家電なので、本体価格だけでなく消耗品にかかる費用も無視できません。「自動ゴミ収集は欲しいけれど、紙パックを買い続けるのは避けたい」という人には大きなメリットです。
清掃面では最大19,500Paの吸引力を備えています。今回のランキングには30,000Paを超える最新モデルもあるため、最大吸引力だけを比較すると見劣りします。ただし、X11 OmniCycloneは吸引力だけで清掃する製品ではありません。
ECOVACSのBLASTソリューションでは、100Wの高トルクモーターと大型ファンブレードを組み合わせ、最大18L/sのエアフローを生み出します。さらに、毛絡みを抑える「ZeroTangle 3.0」を搭載。髪の毛やペットの毛を掃除する機会が多い家庭でも、メインブラシの手入れを減らしやすい設計です。
水拭きには「OZMO ROLLER 2.0」を採用しています。ローラーへ3,800Paの圧力をかけながら毎分200回転させ、床の汚れをこすり取る仕組みです。さらに、掃除中はローラーへ継続的に水を供給します。一般的なモップのように汚れた面で床全体を拭き続けるのではなく、ローラーをきれいな状態に保ちながら水拭きすることを狙った構造です。ローラーが本体から1.5cm伸びる「TruEdge 3.0」にも対応しているため、丸型ロボット掃除機が拭き残しやすい壁際にもアプローチできます。
床の汚れに応じて掃除方法を変える「AI Stain Detection 2.0」も特徴です。軽い汚れでは追加の水拭きを行い、頑固な汚れを検知すると「ディープリモップモード」に切り替えます。強力洗浄液を使ってモップをすすぎ、交差するルートで2回清掃するなど、床の状態に合わせて掃除方法を変えます。キッチンやダイニングなど、日によって床の汚れ方が変わりやすい場所では便利な機能です。
障害物回避には「AIVI 3D 3.0 Omni-Approach」を搭載。AIカメラなどを利用して周囲の物体を認識し、障害物を避けながら走行します。ナビゲーションには「AINA 2.0」を採用しており、部屋の状況を把握しながら清掃ルートを調整します。
また、AGENT YIKOによって部屋の状態やユーザーの清掃習慣などを考慮し、清掃設定を調整する機能も搭載されています。ただし、ECOVACS公式では一部の会話機能について英語のみ対応し、今後OTAアップデートで対応予定としているものがあります。機能名だけを見て、日本語ですべて利用できると考えない方がよいでしょう。
段差への対応には「TruePassアダプティブ4WD乗り越え機能」を採用しています。乗り越えにくい段差へ到達すると補助クライミングクローを展開し、単段では最大2.4cm、連続した段差では最大4cmまで対応します。
掃除後のメンテナンスも充実しています。OmniCycloneステーションでは自動ゴミ収集に加えて、自動給水、モップ洗浄・乾燥まで対応。モップ洗浄では75℃の熱水を使用し、ローラーモップに付着した汚れを落とします。さらに2種類の洗浄液を使い分ける仕組みを備え、通常の床掃除と頑固な汚れへの対応を切り替えられるのも特徴です。
バッテリーは6,400mAhで、最大稼働時間は約200分。さらに「PowerBoostテクノロジー」によって、ステーションへ戻った際の短時間充電を活用します。ECOVACSでは3分間の充電でバッテリーを6%回復できるとしています。
吸引力の数字を最優先するなら上位モデルの方が選びやすいものの、毎回のゴミ捨てを減らしながら交換用紙パックも買いたくない人にとっては、順位以上に魅力のあるモデルです。
おすすめポイント
- 紙パック不要のPureCyclone 2.0自動集じんシステム
- 最大48日間を目安にゴミ捨ての回数を減らせる
- 最大19,500Paの吸引力
- ZeroTangle 3.0による毛絡み対策
- 3,800Paで加圧するOZMO ROLLER 2.0
- 毎分200回転しながらローラーをきれいに保って水拭き
- TruEdge 3.0でローラーが伸びて壁際まで清掃
- AI Stain Detection 2.0で床の汚れに合わせて清掃方法を調整
- 75℃熱水によるモップ自動洗浄
- 単段2.4cm、連続段差4cmまで対応
- PowerBoostによる短時間の急速充電
もう一歩
- 最大吸引力は30,000Paを超える最新上位モデルより低い
- 同じECOVACSから、清掃機能が進化したT90 OMNIが登場している
- 最大4cmの段差対応は連続段差の場合で、4cmの垂直な1段を越えられるわけではない
- 紙パック不要でも、ステーションのダストボックスを定期的に空にして手入れする必要がある
- AGENT YIKOの一部機能は日本語対応状況を確認して使う必要がある
SwitchBot|スイッチボット
SwitchBot|お掃除ロボットS20
総合スコア:
清掃力|★4.4 回避力|★4.4 メンテナンス|★4.6 設置性|★4.3 信頼性|★4.6
| 最大吸引力 | 10,000Pa |
| 水拭き方式 | RevoRoll ローラーモップ |
| モップ動作 | 1分間に300回 |
| モップ加圧 | 1kg |
| メインブラシ | 純ゴム製・毛絡み防止 |
| 障害物回避 | AIカメラ+PSD距離センサー |
| 最大段差対応 | 2cm |
| 最大稼働時間 | 約250分 |
| 自動ゴミ収集 | ○(約90日分) |
| 紙パック容量 | 4L |
| モップ自動洗浄 | ○ |
| モップ自動乾燥 | ○(50℃熱風) |
| 清水タンク | 2.7L |
| 汚水タンク | 2.5L |
| カーペット対応 | ○(モップ自動リフト) |
| マップ保存 | 最大5つ |
モップを洗いながら水拭き。日本の住まいを意識した使いやすさが魅力
10,000Paの吸引力とローラー式水拭きに、毛絡み対策や全自動ステーションまで搭載。順位以上に実用性の高い1台。
SwitchBot お掃除ロボットS20は、スマートホーム製品で知られるSwitchBotの全自動ロボット掃除機です。日常的な使いやすさを見ると、S20にはしっかりとした強みがあります。
最大吸引力は10,000Pa。今回の10機種では最も低い公称値ですが、SwitchBotは吸引力だけでなく、毛絡みを抑えるブラシやローラー式水拭きを組み合わせて清掃する設計を採用しています。メインブラシには純ゴム製素材を使用。髪の毛やペットの毛が絡まりにくく、ブラシに付着した毛も端から引っ張って取り除きやすい構造です。
さらにサイドブラシにも毛絡みを抑える独自構造を採用しています。ロボット掃除機は髪の毛を毎日吸い続けるとブラシの軸へ毛が巻き付き、定期的に人が取り除かなければならないことがあります。
水拭きには「RevoRoll」技術を採用したローラーモップを搭載しています。大きな特徴は、床を拭きながらモップ自体も洗浄することです。
「モップを濡らす→床を拭きながら洗浄→水切り→汚水を捨てる」という動作を繰り返し、汚れた水は本体内の汚水タンクへ回収します。一般的なモップでは、床から取った汚れをモップに付けたまま別の場所を拭いてしまうことがあります。S20はローラーを清潔な状態に保ちながら水拭きすることで、汚れを別の場所へ広げにくくしているのがメリットです。
さらにモップへ約1kgの力をかけ、逆回転させながら床の汚れを拭き取ります。キッチンやダイニングなど、吸引だけでは取りにくい床汚れが気になる家庭では活用しやすい機能です。
カーペットへの対応も考えられています。カーペットを検知するとモップを自動で持ち上げて本体側へ収納し、余分な水分を切って給水も停止。同時に吸引力を最大10,000Paまで引き上げます。
さらに、アプリのマップで部屋を「たたみ」として設定すれば、その場所では水拭きを行わず吸引掃除だけにできます。フローリングだけでなく、カーペットや畳が混在しやすい日本の住宅を意識した機能です。
障害物回避にはAIカメラを搭載しています。電源コードやスリッパ、体重計などを認識して避けながら走行し、側面のPSD距離センサーで家具との距離も測定します。
上位モデルには3D ToF、複数カメラ、構造光などを組み合わせた高度な障害物認識システムが搭載されています。S20にもAI障害物回避はありますが、価格制限なしで最新上位機と同じ基準で比較すると差があります。段差への対応も最大2cmです。一般的な住宅の小さな敷居などには対応しやすいものの、Saros 20やAqua10 Ultra Rollerのように本体を持ち上げて高い段差へ対応するモデルには及びません。
一方、S20を高く評価したいのがメンテナンス性能です。全自動ステーションでは、本体のゴミ収集、モップ洗浄、モップ乾燥、汚水回収まで自動化しています。4Lの抗菌紙パックを採用し、SwitchBotではゴミ捨ての目安を約90日に1回としています。モップは掃除後にステーションでディープクリーニングを行い、その後50℃の熱風で自動乾燥。乾燥時間も1~8時間から設定できます。タンクは2.7L、汚水タンクは2.5Lで、SwitchBotでは水の補給と汚水処理を約1週間に1回の目安としています。
もちろん実際の頻度は掃除する面積や水拭きの使用回数によって変わりますが、「掃除が終わるたびにモップを洗う」という作業を減らせるのは大きなメリットです。
さらにS20はSwitchBotのスマートホーム製品と連携できることも特徴です。アプリによる部屋ごとの清掃設定やスケジュールはもちろん、音声アシスタントやApple Watchからの操作にも対応。マップは最大5つまで保存できるため、複数階の住宅でも使いやすくなっています。
SwitchBot製品をすでに使っている家庭なら、同じアプリやスマートホーム環境へ組み込めることも選ぶ理由になるでしょう。
おすすめポイント
- 最大10,000Paの吸引力
- 髪の毛やペットの毛が絡まりにくい純ゴム製メインブラシ
- サイドブラシにも毛絡みを抑える構造を採用
- ローラーモップを洗浄しながら水拭き
- 約1kgの力をかけながら床を拭き上げる
- カーペットを検知するとモップを自動リフト
- 畳では水拭きをしないようアプリで設定可能
- AIカメラとPSD距離センサーによる障害物回避
- 最大約90日分のゴミを自動収集
- モップの自動洗浄・50℃熱風乾燥に対応
- 最大5つのマップを保存可能
- SwitchBotのスマートホーム製品と連携できる
もう一歩
- 最大吸引力は今回の10機種では最も低い10,000Pa
- 最大段差対応は2cmで、高い敷居がある家庭には向きにくい
- 障害物回避性能は最新の上位モデルと比べると差がある
- 高い段差への対応や薄型化を最優先するなら上位モデルの方が選びやすい
- 紙パック式なので、定期的に交換用紙パックの購入が必要
SwitchBotの他の商品を比較したい人はこちらもチェックしてください。
ロボット掃除機の選び方|購入前に確認したいポイント【詳細編】
ここまで10機種を比較してきましたが、ランキング上位だからといって、すべての家庭で1位のモデルが一番使いやすいとは限りません。フローリングが多いのか、カーペットがあるのか。ペットを飼っているのか。床に物が多いのか。部屋の間に段差があるのか。
ロボット掃除機は、こうした自宅の環境によって必要な性能が大きく変わる家電です。購入してから「この機能が欲しかった」と後悔しないために、次の7つを確認して選びましょう。
1.吸引力は「Paの大きさ」だけで決めない

最近のロボット掃除機では、10,000Pa、20,000Pa、30,000Paを超えるモデルまで登場しています。数字が大きいほど強力に見えますが、Paだけで実際の清掃力を判断するのはおすすめできません。
ロボット掃除機のゴミの取りやすさには、吸引力だけでなく、メインブラシの構造、床との密着性、サイドブラシ、走行ルートなども関係するからです。特にフローリング中心の家庭では、最大吸引力の差だけを理由に機種を決める必要はありません。
一方、カーペットやラグが多い家庭、ペットの毛や砂などをしっかり吸い取りたい家庭では、吸引力の高いモデルが選択肢になります。また、メーカーによってはPaを公表していません。今回紹介したRoomba Max 705 ComboもPaではなく従来機との比較値を公表しています。
そのため、「Paが高い=必ず掃除がきれい」ではなく、ブラシや床材への対応まで含めて確認することが大切です。
2.水拭きを重視するなら「モップの方式」をチェック

2026年の高性能ロボット掃除機は、吸引と水拭きの両方に対応するモデルが主流になっています。ただし、「水拭き対応」と書かれていても性能は同じではありません。
代表的なのが、回転モップ式とローラー式です。2枚の丸型モップを回転させるタイプは広く採用されており、床をこすりながら拭けるのが特徴。モップを外側へ伸ばして壁際まで拭けるモデルも増えています。
一方、最近増えているのがローラー式です。ローラーを床へ押し当てながら回転させ、掃除中にきれいな水を供給して汚れた水を回収するモデルなら、汚れたモップで部屋中を拭き続けにくいというメリットがあります。
キッチンやダイニングなどを頻繁に水拭きしたいなら、吸引力だけでなく、モップ方式 → 加圧 → 壁際への対応 → 掃除中のモップ洗浄まで確認すると違いが分かりやすくなります。反対に、水拭きをほとんど使わないなら、この部分へ必要以上に予算をかける必要はありません。
3.床に物が多い家庭ほど「障害物回避」が重要

ロボット掃除機を使っていて意外とストレスになりやすいのが、コードやスリッパなどへの引っかかりです。掃除するたびに床を完璧に片付けなければならないのでは、「自動で掃除してくれる」というメリットが小さくなってしまいます。
そこで確認したいのが障害物回避性能です。最近の上位モデルでは、カメラ、3D ToF、構造光、LiDARなどを組み合わせ、床にある物体を認識しながら避ける機種が増えています。特に、電源コード・子どものおもちゃ・スリッパ・ペット用品などが床に残りやすい家庭では重視したいポイントです。
ただし、「AI障害物回避搭載」だから何でも避けられるわけではありません。細いコードや小さな物、透明な物などは認識できない場合があります。メーカーが「200種類以上認識」などと公表していても、すべての障害物を100%回避できるという意味ではないことは覚えておきましょう。
4.髪の毛やペットの毛が多いなら「毛絡み対策」を優先

ロボット掃除機は床掃除を自動化できますが、ブラシに絡まった髪の毛を毎回取り除いていては手間が残ります。髪の長い人やペットがいる家庭では、吸引力と同じくらい確認したいのがブラシの毛絡み対策です。最近では、ゴム製ブラシ、毛を中央へ誘導するブラシ、絡んだ毛をカットする構造など、メーカーごとにさまざまな対策が採用されています。
ここで見落としやすいのがサイドブラシです。メインブラシに毛絡み対策があっても、横のサイドブラシへ髪の毛が巻き付くことがあります。そのため毛絡みを重視するなら、メインブラシだけでなく、サイドブラシまで対策されているかを確認しておきましょう。
髪の毛やペットの毛を毎日のように掃除する家庭では、最大吸引力が数千Pa高いことよりも、こちらの方が使い勝手の差につながる場合があります。
5.段差がある家は「最大○cm」の条件まで確認する

2026年のロボット掃除機で大きく進化しているのが、段差への対応です。従来は2cm程度がひとつの目安でしたが、最近では車輪や本体を持ち上げて、さらに高い段差へ対応するモデルも登場しています。
ただし、ここには注意が必要です。メーカーが「最大8cm」「最大8.8cm」などと表記していても、8cmの垂直な1段をそのまま乗り越えられるとは限りません。たとえば、単段では約4cm、二段になった段差なら約8cmといった条件があります。
商品ページの「最大○cm」だけを見て購入すると、自宅の敷居を越えられない可能性があります。和室との境目、引き戸のレール、厚いラグなどがある家庭では、実際の高さを測ったうえで、単段なのか二段なのかまで確認しましょう。段差がほとんどないマンションなどでは、ここを最優先する必要はありません。
6.全自動ドックは「何を自動化できるか」で比較

「全自動」と書かれていても、自動化できる範囲は機種によって違います。現在の上位モデルでは、
- ゴミの自動収集
- モップの自動洗浄
- モップの自動乾燥
- 本体への自動給水
- 洗剤の自動投入
- ドック内部の自動洗浄
などに対応する機種があります。特に水拭きを頻繁に使うなら、モップ洗浄と乾燥まで対応しているかを確認したいところです。ロボット掃除機が床を自動で拭いてくれても、毎回モップを取り外して洗って乾かす必要があれば、結局人の作業が残ります。
また、自動ゴミ収集にも違いがあります。多くは紙パック式ですが、DEEBOT X11 OmniCycloneのように紙パックを使わないサイクロン式もあります。「掃除そのもの」だけでなく、掃除が終わったあとに自分が何をする必要があるのかまで考えると選びやすくなります。
7.最後に必ず「本体の高さ」と「ドックサイズ」を測る

性能比較に夢中になると忘れやすいのがサイズです。特に注意したいのが、ロボット本体の高さと全自動ドックの大きさ。本体が数cm高いだけで、ソファやベッドの下へ入れないことがあります。家具下まで掃除してほしいなら、ロボット掃除機の高さだけを見るのではなく、実際の家具下をメジャーで測って余裕があるか確認しましょう。また、多機能な全自動ドックは一般的な充電台よりかなり大きくなります。購入後に、「思ったより大きくて置く場所がない」となるのは避けたいところです。
特にドックは幅だけでなく、奥行きと高さも確認してください。給水タンクやダストボックスを上から取り出す製品では、棚の下にぴったり収まってもメンテナンスできない場合があります。ロボット掃除機は毎日使うものだからこそ、性能だけでなく、置いたままでも生活の邪魔にならないかまで考えて選びましょう。
あなたの家に合うロボット掃除機を選ぼう
ロボット掃除機は、吸引力の数字やランキングだけで決めるのではなく、自宅の床や家具、生活スタイルに合っているかを考えて選ぶことが大切です。
今回比較した10機種も、それぞれ得意なことが違います。吸引力を重視するモデル、水拭きに強いモデル、障害物を細かく回避できるモデル、毛絡みを抑えやすいモデル、高い段差を越えられるモデルなど、順位だけでは分からない違いがあります。
すべての性能が最高クラスである必要はありません。たとえば、段差がほとんどない家なら高い段差対応力は必要ありませんし、水拭きを使わないなら高性能なモップ機能の優先度も下げられます。
反対に、ペットと暮らしているなら毛絡み対策、キッチンやダイニングの床汚れが気になるなら水拭き、床にコードやおもちゃが残りやすいなら障害物回避が重要になります。
ロボット掃除機は年々高性能になり、できることも増えています。しかし、機能が多ければ多いほど自分に合っているとは限りません。
「一番高性能なのはどれ?」ではなく、「わが家の掃除で困っていることは何?」から考えてみる。
そうすると、10機種の中でも自分に必要な性能が見えやすくなります。毎日の掃除を任せる家電だからこそ、スペックの大きさだけにとらわれず、自宅で無理なく使い続けられる一台を選んでみてください。
















